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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第43章
「うん、お、兄ちゃんに……抱かれたっ あぁん……っ!」
「ほら、早く」
「あ、あっ、イっちゃうっ、イっちゃうからぁ……っ!」
啼きながら匠海に突き上げられ、もう何も考えられなくなったヴィヴィは、匠海の右腕を拘束しているネクタイへと手を伸ばす。
しかし匠海からの攻めがあまりにも気持ち良すぎて、指先が上手く動かせない。
ヴィヴィはスプリングの上にがくりと手を付くと、シーツをぎゅうと握りしめて匠海から与えられる快楽に打ち震えた。
「ほら、解いて、ヴィヴィ……ヴィヴィの好きなここ、いっぱい突いてあげるから」
匠海はそう言って、恥骨の裏のヴィヴィの快感スポットを、ゴリゴリと音がしそうなほど亀頭で抉り始めた。
ヴィヴィは「ひっ!」と鋭い悲鳴を上げると、匠海の逞しい肩に手を掛け、その腰の上で白く華奢な背中を弓なりに仰け反らせる。
体中の産毛という産毛が逆立ちそうなほどの快感が、ヴィヴィを一気に襲ってきた。
「やっ!? ダメダメダメ――っ やぁああんっ!」
そう否定の言葉を発しながら、ヴィヴィはとうとう匠海の手によって高みに昇らされてしまった。
「虐め過ぎたか? イったヴィヴィの中、きゅうきゅうと俺のを締め付けて、奥へ奥へと誘ってるみたいだよ……ヴィヴィがこんなにエッチな子供だと、思わなかった……」
自分の陰茎を飽くことなく貪り続けているヴィヴィの膣内の様子を、そう事細かに耳元で囁かれ、ヴィヴィはのぼせ上がりそうになる。
「やぁ、そんな、こと……言っちゃ、やぁ……っ」
とろりと蕩けきった表情のヴィヴィが、泣きそうになりながら恥ずかしがる。
なんとか快楽の余韻をやり過ごしたヴィヴィが、匠海の右腕に巻かれたネクタイを震える指先で解いていく。
匠海の右腕の拘束を解いたヴィヴィが、もう片方の腕を解こうと伸ばした腕を、匠海に取られ引き寄せられる。
「あ…………っ」
ぐるりとヴィヴィの視界が反転する。
片腕を拘束されてスプリングに押し付けられたヴィヴィの躰の上、そこに覆いかぶさる匠海の表情は、その前髪が陰になり、見えなかった。