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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第49章
匠海が両の乳房を寄せるように掴むと、その先端を指先できゅうと摘み上げた。
「あぁああんっ! やぁ、強っ……あぁ……んっ」
羽枕の山に埋もれるように背を預けていたヴィヴィの背が、きゅっとしなる。
口を覆っていたヴィヴィの両手が、咄嗟に匠海の逞しい腕を掴む。
それでも匠海はその尖りへの愛撫をやめてくれず、人差し指と親指の腹できゅきゅっと磨くように擦り合わせる。
「あぁん、それ、ダメェ……っ、お兄、ちゃんっ 待って……っ」
あまりにも強い刺激に、腰がびくびくする。
「何?」
「それっ や、めてっ!」
「だから、何?」
(―――っ)
必死に懇願するヴィヴィを、匠海が冷たい瞳で覗き込んでくる。
本当は口にするのも恥ずかしかったが、乳首への強すぎる刺激におかしくなりそうで、泣きそうな声で懇願する。
「ち、乳首……っ 弄るの、やめてっ」
「いや」
「―――っ!?」
ヴィヴィの決死の願いをあっさり断った匠海に、ヴィヴィが絶句する。
胸の尖りをくりくりと弄られると、背筋を通る神経が、ちりちりと痛いほどの刺激を伝える。
「あぁんっ! 待っ……っ あ、あっ お、兄ちゃん……取れ、ちゃうぅ……」
「は?」
「ち、乳首……取れちゃっ……あ、やぁんっ」
「取れるか」
匠海はそうヴィヴィの訴えを切り捨てたが、やっと乳首を摘まむのをやめてくれた。
己を襲っていた強すぎる刺激からやっと解放されたヴィヴィが、ぐったりと脱力する。
そんなヴィヴィには構いなく、匠海はまた胸への愛撫を続ける。
大きく広げた掌で、ふよふよとその柔らかさを堪能するように揉まれていたかと思うと、その指の間でツンと立っている尖りを挟まれながら全体を揉み込まれる。
「あぁ……んぅ……っ あ、あんっ ……はぁん……あ、あぁ……」
胸の触り方が優し過ぎて、下腹部がなんだかきゅんきゅんする。
胸ばっかり触られて、腰がうずうずする。
匠海の大きな掌の中で、自分の乳房がむにゅむにゅと形を変えているのが目に入り、長い睫毛がふるりと震える。
ヴィヴィは恐る恐る、自分の胸へ顔をうずめるようにしている匠海の頭に手を伸ばす。
指に触れるさらさらとした黒髪に、きゅっと胸が疼く。
「ヴィクトリア。本当にはしたない子だな」
「……え……?」