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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第49章
甘い声を上げながら夢見心地で匠海に全てを委ねていたヴィヴィが、兄の言葉にふと視線を落とす。
「腰、動いてる」
冷ややかな瞳で見上げてくる匠海に、ヴィヴィが現実に引き戻される。
「ご、ごめん、なさ……ぁあっ、ふぅ……っ」
「ほらまた」
咄嗟に謝ったヴィヴィに、匠海は追及しながらも、胸への愛撫は止めてくれない。
(はしたない子だって、嫌いになられたくない、……もう、これ以上……)
そう思うのに、もう自分でも分かるほど、胸を弄られて腰がびくびくと震えている。
ヴィヴィが両膝を擦り合わせるように捩り、腰を揺らす。
もうその奥の金色の茂みは、溢れ落ちる蜜に濡れそぼっていた。
零れ落ちた愛蜜が、つつと自分の尻を伝い落ちる冷たい刺激に気付いたヴィヴィが、ぱっと頬を朱に染める。
(本当に、私、はしたない……)
けれどもうそこが疼いてしょうがなかった。
胸への愛撫の刺激がまるで膣に直結しているように、粘膜がゆるゆると蠢いているのが分かる。
「お兄、ちゃ……っ」
(触ってほしい……ヴィヴィの大事なところ……)
ヴィヴィは願いを込めた瞳で匠海を見つめる。
けれど匠海は胸を揉みながら口の端で、冷やかに嗤うだけ。
「ヴィヴィ、の……は、恥ずかしいところ……触って……?」
ヴィヴィはとうとう我慢できなくなり、顔を真っ赤にしながら掠れ声で匠海に懇願した。
「本当に淫乱だ」
匠海はヴィヴィの顔の前でそう詰ると、胸をいじっていた左手をそこから滑らせていく。
柔らかな皮膚の下の肋骨の上を辿り、その下でくしゃくしゃになっているナイトウェアを避け、そのラインを確かめるように細くくびれたウエストと伝い降りる。
そしてヴィヴィが心から待ちわびた場所へと。
柔らかな金色の茂みをくるくると指先に巻きつけるように弄んだ匠海は、その先の蜜に濡れた秘所へと指を辿る。
くちゅ。
小さな水音がヴィヴィにまで届き、どれだけ自分がはしたなく濡らしていたかを知ったヴィヴィが、ふるりと躰を震わせる。
そして匠海の指はいきなりヴィヴィの膣口に捻じ込まれ、その先の柔らかな蜜壺に埋められた。
「ひゃあうっ ……――っ!!」
さんざん焦らされたヴィヴィの躰は、そのいきなりの刺激に戦慄き、一気に高みへと昇りつめた。