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第49章 　 　　　　　 　　

　膣壁がぎゅうぎゅうと締まり、中に収められた匠海の中指を余すところなく味わい尽くすように蠢く。

「あっ　あ、あ、あぁんっ」

　イった後も断続的に襲ってくる快感に、ヴィヴィは甲高い声を上げて喘ぎ乱れる。

「勝手にイクな」

「あ、あ……っ、ご、めんな、さ……」

　息も絶え絶えのヴィヴィが必死にそう謝ったが、匠海は許さなかった。

「お仕置きだ」

　そう言うと、今度は人差し指と中指を揃えて捻じ込み、親指でその上の尖りを弄った。

「ひっ　ひゃぁあっ　や、やっ　まっ、て……っ　あ、あ、やぁっ　んんぁ……っ」

　捻じ込んだ指は動かさず、クリトリスをくにくにと親指で押しつぶされ、胸はもう一方の手で揉まれながら、吸い付かれる。

（こんなっ　無理っ　本当に、おかしくなっちゃうっ！！）

　どこもかしこも気持ちよくて、狂ったように膣壁が匠海の指を喰い占めているのが分かる。

　クリを弄られるだけでも、目の前にちかちかと火花がチラつくほどの快感なのに、乳首をコリっと甘噛みされ、その一方で乳房を優しくやわやわと揉み解される。

　たまに膣壁をぐりりと指先で抉られ、ヴィヴィの躰が文字通り仰け反る。

「ぃやぁっ　あ、やぁ～っ　待っ、て！　無理、も、ムリ……っ　あ、あ、あっ」

　イった直後にこの愛撫は感じすぎて、その強い刺激がまるで痛みと錯覚してしまいそうなほど、痛覚が過敏になる。　　

　ヴィヴィの大きな瞳からぼろぼろと涙が零れ、しゃくりあげ始めたのに気付いた匠海が、やっとその手を止めてくれた。

「ひっく……っく、……ご、ごめん、なさ……い……っ」

「敏感すぎだろ。こんなの普通だぞ」

「……――っ」

　匠海の言葉に、ヴィヴィがぐっと詰まる。

（やっぱり、ヴィヴィ、皆が言うように『お子ちゃま』なのかな……。お兄ちゃんの普通に、付いていけないなんて……）

　いつの間にか握りしめていたシーツから手を放したヴィヴィは、両腕を顔の前でクロスし、涙が止まらない顔を覆う。

「ふん」

　匠海はそう言ってヴィヴィの中から収めていた指を引き抜くと、ヴィヴィの太ももの後ろに手を添え、片足を持ち上げた。