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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第49章           

(え…………?)

 ヴィヴィが心の中でそう声を上げた途端、匠海がヴィヴィの膣口に亀頭を捻じ込んだ。

 そしてぶちゅりという卑猥な音を立て、一気にヴィヴィの最奥まで貫いた。

「あ、あぁあああんっ!!」

 ヴィヴィの華奢な躰があまりの衝撃で仰け反る。

 蜜を滴らせるほど潤っていた膣の粘膜を、匠海の太くて逞しいものに強引に抉られ、ヴィヴィの中は驚いたように突然の侵入者を締め上げた。

 匠海に持ち上げられていないほうの脚ががくがくと震え、つま先がシーツを蹴る。

 ヴィヴィは一気に襲い来る快感の荒波に耐えるように、頭の横の羽枕をギュッと両手で握りしめた。

「イっ―――ぅっ!!」

 苦しそうな声を上げたヴィヴィは、そのままイってしまった。

 ヴィヴィの締め付けが苦しいのか、匠海も「く……っ」と息を詰まらせている声が、微かに耳に届く。

(……イっちゃった……、お兄ちゃんの、で……)

 ベッドに沈むように躰を放り出し、放心した状態のヴィヴィは涙も止まっていた。

「入れただけでイったのか」

 上から覗き込まれて匠海にそう叱責され、ヴィヴィは恥ずかしくてふいと視線を反らす。

 けれど匠海は許してくれなかった。

 もう一方の脚も抱え上げられ、捻じ込む様に陰茎を全て収められ、腰を密着される。

 匠海の亀頭がヴィヴィの最奥を持ち上げるようにすると、ヴィヴィが苦しそうに眉間を寄せる。

「ふ……、ぅ……っ」

「硬いな、まだ」

 匠海はそう意味の分からないことを言うと、ヴィヴィから収めていたものを抜いてくれた。

 また小さな蜜口に捻じ込むように、匠海がヴィヴィを貫く。

 けれどそれは浅いところを、ぬぷぬぷと出入りしている。

「あぁん……あ、あんっ ふぅ……、ぁ、あぁ、んぅ……あっ」

 その刺激は緩慢で、イったばかりのヴィヴィにはちょうど良かった。

(お兄ちゃん……また、ヴィヴィのこと、ばっかり……)

 ヴィヴィは申し訳なく思う一方、心の中は徐々に暖かいもので満たされていく。

(やっぱりお兄ちゃん、優しい……大好き……)

 ヴィヴィはおずおずと匠海の首へと両腕を伸ばし、そのまま縋り付いた。

 振り払われるかと思ったが、そんなこともなく、ヴィヴィの胸がとくりと波打つ。

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