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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第49章
「ヴィクトリア、ほら、ここにいるのは誰だ?」
匠海がヴィヴィを見下ろしながら、そう確認する。
「あんっ あ、あぁ……っ、ヴィヴィ、の、お、お兄ちゃ、ん……ひゃうっ!?」
何とか答えたヴィヴィに、ご褒美だとでもいうように、匠海が二人の繋がっている上で小さくツンと立ち上がったものを、指で押しつぶした。
途端にヴィヴィの膣粘膜がぎゅうと匠海を締め上げる。
「そうだ。血の繋がった兄のものを銜え込んで、こんなにビクビク締め付けて」
匠海はそうヴィヴィを責める。
「本当にお前は厭らしい子だ」
そう耳元で低い声で囁かれれば、ヴィヴィの躰がぶるりと震える。
「あんっ、やっ やぁ……っ も、言わな、いで……っ」
「ほら、恥ずかしいこと言われた途端、すごく締まってきた」
匠海はそう言うと、まるでヴィヴィの膣の具合を味わうかのように、腰を止めた。
ただクリトリスへの刺激だけは、絶え間なく与えられる。
(ああ、全部、伝わっちゃってる……全部、見られちゃってる……っ)
胸を露出され、腰を高く抱え上げられ、今のヴィヴィを隠しているものは、腹の上でくしゃくしゃになっている薄紫色のナイトウェアだけ。
そして匠海のいるほうからは、匠海を受け入れている、ヴィヴィの恥ずかしい場所が見えているはず。
「ほら、次はどうして欲しい?」
匠海がヴィヴィに意地悪く尋ねてくる。
何故なら匠海には分かっているから。
妹が我を忘れてよがり狂ういい場所を、既に知っているから。
先ほどから匠海の昂ぶりを受け入れていない、その奥がひくひくと物欲しげにひくついているのを、他でもないヴィヴィの中に収めたもので感じ取っているから。
「もっ、と……」
「もっと何?」
匠海の追及に、ヴィヴィが真っ赤になって唇を震わせる。
「もっと、ヴィヴィ……の、奥、深くまで……可愛がって、下さい……っ」
匠海の首に縋り付いた手にきゅと力を籠め、ヴィヴィは恥ずかしがりながら、そう甘えたおねだりをした。
「本当に――お前は悪い子、だ」
呆れたようにも、欲情したようにも聞こえる声音で、匠海が溜め息とともに言葉を吐き出す。