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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第50章
「突くたびに零れ落ちてくる」
匠海にそう指摘され、ヴィヴィは自分の尻が自ら分泌したものでぐっしょりと濡れていることに気づき、羞恥で顔を顰めた。
「ヴィクトリア……お前、実の兄のモノ銜え込んで、奥までヒクつかせて」
「いやぁ……」
「そんな淫乱な妹には、お仕置きが必要だな」
そう言い切った匠海がヴィヴィの腰を両手で掴み、円を描くように膣壁を抉ってくる。
出し入れでは感じなかった、陰茎を押し当てられる強烈な刺激に、ヴィヴィの躰が悲鳴を上げる。
「いやぁんっ! やっ、あ、やぁんっ それ、だめぇっ、広がっ、ちゃうぅっ!」
「こんなに窮屈なのに、広がるか」
匠海が執拗にヴィヴィの中を擦り続け、ヴィヴィはその太くて逞しいものに掻き回されて、身も心も翻弄させられる。
ヴィヴィの細い喉があまりの激しさに、空気を求めるように仰け反る。
そしてとうとう、その責めに手で上半身を支えられなくなったヴィヴィの躰が、スプリングに崩れ落ちる。
腰だけ高く持ち上げられて執拗に掻き混ぜられ、打ち付けられ、ヴィヴィの瞳から大粒の涙が零れ落ちた。
躰の全てという全てが泡立ち、匠海のものが暴れる膣からは、狂いそうなほどの快感が襲ってくる。
ヴィヴィの白く小さな臀部を、匠海の大きな掌が掴み、指が食い込む。
その鈍い痛みさえも、ちりちりとした快感に変わる。
限界の近いヴィヴィの細い手が、匠海の腕に延ばされ、まるで力が入っていないのに、必死に縋り付いてくる。
「あぁっ やぁああんっ ひ、ひゃうううぅっ もっ、お、兄、ちゃっ、ヴィ、ヴィっ、も、もう……っ」
イキそうで、でも昨夜のように匠海と一緒に果てたいと願うヴィヴィが、必死に懇願するが、
「ああ、いいよっ。イキなさい」
と匠海に許しを与えられたとたん、その決壊は崩壊した。
「あぁっ! あ、あぁっ、ふぁっ やっ、やぁんっ ――っ!!」
ヴィヴィは収められた匠海のものをぎゅうと喰い締めながら、声にならぬ悲鳴とともに達した。
「ヴィクトリアっ、……っ、……――っ あぁっ!」
匠海は何度もヴィヴィの腰に己のそれを擦り付けると、白濁をその最奥へと送り込みながら果てた。