この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第57章          

 2つあるうちの1つの個室に入り鍵を締めると、マキシ丈のワンピースの裾を、かすかな衣擦れの音と共にたくし上げていく。

 そして腰までまくり上げて露わになったピンク色のショーツを、恐る恐る下していく。

 そこ――ヴィヴィの恥ずかしい場所とショーツの間には、透明な糸が引いていた。

「……――っ」

 ヴィヴィの頬がさっと朱に染まり、いま目にした淫らな事実を無かった事にしようとしてか、その手からたくし上げていた裾が落ちていく。

(お兄ちゃん、の……意地悪……)

 薄い唇を噛んだヴィヴィは、心の中で匠海を詰る。

 匠海は気づいていただろう。

 腰に添えていた掌から伝わってくる、熱と震え。

 そこから、どれだけヴィヴィの躰が、『そういう意味』で火照っていたかを――。

「………………」

(どうせ……、ヴィヴィ、厭らしいもん……)

 ヴィヴィはそう開き直るように頭の中で、はしたなく濡らしてしまった言い訳する。

(はしたない子、だもん……。だって、お兄ちゃんがヴィヴィの事、そうするんだもん……)

 先ほどの匠海の掌の感触を思い出し、また膣よりも更に深いところがきゅんと疼く。

「…………はぁ」

 ヴィヴィは小さく熱い吐息を漏らすと、こつりと個室の扉におでこをぶつけたのだった。









/2774ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ