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第60章 　 　　　 　　　

　ウエストで縛っていたリボンも解かれ、その下のスカート部分のボタンもいつの間にか外され、ヴィヴィは紺のシャツワンピースをただ肩からひっかけた状態で、匠海の前に下着姿を曝していた。

（そう言えば、ブラ、見られるの、初めて……恥ずかしい……）

　今更そんなことに羞恥を覚えたヴィヴィの気持ちなど知る由もなく、匠海は執拗に白いブラの上から胸を揉んでくる。

「んっ　あっ　……ぅんっ　あ、あぁん……」

　下から掬われるように持ち上げられ、出来た小さな谷間を匠海が舐めあげ、吸い付く。

　本当はその中も触ってほしいのに、匠海は焦らすように下着の上からばかり愛撫を施していく。

　恥ずかしくなって目の前の匠海の黒髪に顔を埋め、気持ちのいいそれに指を絡ませる。

（気持ちいい……お兄ちゃんに触れられるだけで、お兄ちゃんに触れるだけで……）

　幸せな気持ちで匠海に身を委ねていると、ブラのカップが指先でずらされ、まだ直に触れられていなかった胸の尖りにいきなり吸い付かれた。

「あ、やあぁんっ　あ、や、ぁんっ　あ、あぁっ」

　敏感な乳首への刺激に、腰が震える。

　ぴりぴりとさえ感じるその愛撫に、ヴィヴィは匠海の頭に必死に縋り付く。

　乳首に吸い付いた口はそのままに、匠海の大きな両手が脇腹を辿り、腰へと下ろされる。

　はだけたワンピースの裾を持ち上げるように、小さなお尻を下着の上から揉まれ、口で両方の乳首を交互に可愛がられ、ヴィヴィの躰は打ち震えた。

「お兄ちゃんっ　好きっ　あ、ぁンっ　だ、大好きっ　あ、んんっ」

　お尻に回されていた手が時折焦らすように、ヴィヴィの恥ずかしいところを下着の上から撫でていく。

　その微かな刺激に、これからそこも匠海に愛されるんだ、という期待が高まり、どんどん躰が火照っていく。

　匠海は一旦ヴィヴィの躰から手を放すと、まるで邪魔とでも言うように、ヴィヴィが肩から掛けていたワンピースを完全に抜き取って投げ捨てた。

　ヴィヴィも匠海の肌に触れたくて、先ほどは腹の辺りしか外せなかった、匠海のシャツのボタンを外していく。

　匠海も自分で首元からボタンを外すと、ヴィヴィの唇にキスを落としながらシャツを脱ぎ捨てた。