この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第60章          

「当たりか。ヴィクトリアの膣、久しぶりに、俺のを咥えられたから、喰い絞めて、逃がすまいと必死だぞっ。こんな姿、お前のファンが見たらっ、どう思うだろうなあ?」

「あ、ああっ お、兄ちゃん……っ や、めてっ やぁんっ」

 ヴィヴィは首を振って必死に匠海に「やめて」と許しを請うが、匠海は全く聞く耳を持たなかった。

 そしてぴたりと腰を止めたかと思えば、さらに結合を深めてヴィヴィの耳元で囁く。

「天真爛漫で売ってるのに、実は兄に欲情して強姦する売女なんて、詐欺もいいところだよなあ?」

「……――っ」

 ヴィヴィの灰色の瞳が極限まで開かれ、あまりのショックに息を詰めて固まった。

(……お、兄、ちゃん……?)

 そんなヴィヴィを冷たい瞳で見下ろした匠海が、くっと口の端だけで嗤う。

「静かになったな。図星刺されて、何も言えないか」

「………………」

「ほら、固まってないで、俺のこれ、もっと味わっとけよ。……もう、二度と抱くことも、無いかも知れないしなあ?」

 その言葉にヴィヴィは、はっと正気に戻った。

(いやだっ! また、お兄ちゃんに抱いて貰えなくなるなんて、もう、絶対に嫌っ!!)

「やあぁっ! お兄ちゃんっ いやぁっ! やだぁ~っ!!」

 ヴィヴィは泣き声のような声を上げて、捨てられまいと必死に匠海の首に縋り付く。

「何が嫌なんだ? 膣内はこんなに嬉しそうに、打ち震えてるのに」

「もっと、抱いてっ ……今日だけなんて、もう、絶対にいやっ」

「は?」

 冷たく聞き返してくる匠海を、ヴィヴィはこれ以上ないほど必死に抱きしめる。

 そして匠海の脇に開いたままだった自分の両足を、兄の腰の上でクロスして、しっかりとその全身を抱きしめた。

 もう離したくない。

 やっと辿り着いたのに。

 やっと、匠海に女として抱いてもらえるところまで、辿り着いたのに。

「お兄ちゃんが好きっ お兄ちゃんしかいらないっ!

 ヴィヴィ、誰とも一生結婚しないし、抱かれもしないっ!

 だからお願いっ ヴィヴィを抱いて!

 もっと、もっといっぱいお兄ちゃんを感じさせてっ!!」 

 そのヴィヴィの必死の懇願が伝わったのか、伝わってないのか、匠海はヴィヴィの腕の中で、盛大な溜め息をついて見せた。

/2774ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ