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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第60章
「……お前、ホントに好きものだな?」
「好きもので、いいもんっ お兄ちゃんに抱いてもらえるならっ」
ヴィヴィはそう必死に返すと、意識して自分の膣に収められている匠海を締め付けた。
「……っ ……くっ」
腕の中の匠海が、少し苦しそうな声を上げる。
ヴィヴィは匠海の腰に絡めた両足をさらにきつく締め、兄の腰に自分のそれを擦り付けた。
「お兄ちゃん。ヴィヴィの中で、気持ち良くなって? いっぱい出してっ」
「……――っ」
ヴィヴィのそのあまりの痴態に、腕の中の匠海が息を飲んだのが分かった。
匠海はしばらくそのまま動かなかったが、やがて、ヴィヴィの細い腰に己の腰を擦り付ける様に動き始めた。
ヴィヴィがほっとして拘束していた足を緩めると、匠海がヴィヴィの気持ちいいクリの後ろあたりをゴリゴリと亀頭で抉り始めた。
「あ、あぁんっ あ、すごいっ お兄、ちゃんっ あ、ヴィヴィっ それ、好きぃっ」
目の前がチカチカするほど強烈な刺激に、ヴィヴィは咽び泣く。
そこを重点的に、けれどもその奥もねっとりと突かれ、たまに掌で揺れる乳房を揉みあげられ、ヴィヴィはびくびく震え始めた。
「ああ、締まる、凄いっ」
匠海も快感を覚えているらしく、ヴィヴィの胸がきゅうと疼く。
「あ、ひゃぁうっ!? ああっ ゃあんっ ヴィヴィ、イっちゃうっ あ、あぁんっ 一緒に、お兄ちゃんっ!」
そう言って達しそうになったヴィヴィから、何故か匠海は陰茎を全て抜き去った。
「まだだ。まだイくなっ」
「やぁああ……っ!? ―――っ!!」
その信じられない言動に、ヴィヴィは目を見開き、そしてあまりの苦しさに身を捩った。
(酷……いっ イきそう、だったのにっ 苦しぃよ……、熱が籠って、もう本当に、おかしくなりそうっ)
2度もイく寸前まで追い上げられ、その頂点を極める直前に放り出され、ヴィヴィは内に溜めこんだ熱で、その身を焦がすような苦しさに悶えた。
先程まで匠海の逞しいもので貫かれ、内から拡げられていたそこが、空虚な空間に打ち震える。
はぁはぁと、苦しそうな喘ぎを漏らすヴィヴィに、匠海が命令する。
「ちゃんとおねだりしろ、ヴィクトリア」
ヴィヴィは乱れた金髪の間から、苦しそうに匠海を見上げる。