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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第60章
「クリスと、SEXしてないか、聞いてるんだ」
匠海はそう言いながらも、腰の動きは止めない。
「あっ あん。なん、で……? す、するわけない……っ」
ヴィヴィは匠海の首に伸ばそうとしていた両手を、その腰へと伸ばし、自分の膣を掻き回し続ける兄の腰を止めようとする。
「そうか? お前ら最近ずっと、べったりだし、ロンドンで、一緒の寝室で、寝ただろ?」
(……何で、その事知ってるの……?)
「あっ あれは、勉強しててっ 寝ちゃった、だけっ あ、あぁあんっ お兄、ちゃんっ、腰、止めてぇっ」
そして夜中の3時に起こされて、問題集を泣きながら解いたという話は、匠海の前でした筈なのに。
「分からないぞ、お前、兄の俺にこんな事されて、濡れまくるような、淫乱だしなっ」
「あぁっ あんっ お兄、ちゃ……? や、めて……っ」
匠海はまるで怒りをぶつけるように、ヴィヴィの細腰を掴み、潤みきった粘膜を抉り、捏ね回す
「クリスは、3/4英国人だしっ、まだ細いけれど、背も高いっ、いいものっ、持ってるんじゃ、ないのか? 俺のいない間、あいつに、満足させて貰えば、いいじゃないかっ?」
「ぅああっ やめて……っ やめてったらっ! ぁああんっ」
ヴィヴィは押し寄せる快感の波と戦いながら、匠海に必死に言い返し、その逞しい胸板を両手で押し返す。
「昨日、クリスここで、寝てたんだぞっ? その同じベッドで、翌日に俺に、抱かれるなんてっ、一体、どういう気分なんだっ?」
「いやぁ……っ やめ、てっ あ、腰っ とめ、てぇっ あ、あっ、あぁっ」
クリスには兄妹という以外に何も特別な感情はないと、ちゃんと顔を見て匠海に説明したいのに、まるで拷問のように与え続けられる甘い刺激に、ヴィヴィの細い背がきゅっとしなる。
「双子、だもんなあっ、半分しか、血の繋がってない、俺なんかよりっ、よっぽど躰の相性、いいんじゃないのか?」
「やっ やめてぇ――っ!!」
もう堪らないヴィヴィが、必死に両耳を塞ぎ、絶叫した。
その唇からは、苦しそうな息切れの音が漏れる。
さすがにそのヴィヴィの異常な反応に、匠海が腰の動きを止めた。
「ヴィクトリア……?」
匠海が怪訝そうにヴィヴィを貫いたまま、見下ろしてくる。