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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第60章          

 ヴィヴィの細い腰が、これから与えられる匠海からの愛撫への期待に、ぶるりと震えた。

「うん。お兄ちゃんのこと、ヴィヴィ、いっぱい感じたい……」

 そう言ってはにかんだヴィヴィを、匠海はゆっくりと横たえた。

「お兄ちゃん……好き……大好きっ」

 熱い瞳で見下ろしてくる匠海に、ヴィヴィは夢見心地で呟く。

「ヴィクトリア……」

 匠海に唇を奪われ、出された舌に自分のそれを絡めていると、腰を取られてゆっくりと匠海が入ってきた。

「ふぅうんっ んっ ふ、んっ」

 口内と膣内でそれぞれ充血した粘膜を擦りあげられ、ヴィヴィの腰がふるふると震える。

 やがて離された唇を名残惜しそうに瞳で追いかければ、くすりと笑った匠海がヴィヴィの腰を掴んで、ゆっくりと膣粘膜を硬い亀頭で擦り始めた。

「あんっ やさしっ お兄ちゃんっ あっ あぁんっ ふぁあんっ」

 うっとりとした声で啼き始めたヴィヴィに、匠海は少しずつその速度を速めていく。

 そのうち、ぱんぱんと二人の腰がぶつかる音が、寝室に響き始める。

 時々角度を変えて打ち付けられる匠海の陰茎を、ヴィヴィは全身で感じていた。

 激しいのに、匠海からもたらされるものは、何でも愛おしい。

 けれど脳まで揺さぶられるようなその腰使いに、ヴィヴィもだんだん追い上げられていく。

「あ、あっ、あぁっ お、にい、ちゃっ すごっ あ、ああんっ ひゃっ あぁんっ」

(あ、激しっ お兄ちゃん、いつもこんなに、激しくしたかったんだ。ヴィヴィも、気持ちいいっ)

 しばらくすると、匠海は満足したように腰の速度を落とし、今度は深く貫いたまま、ヴィヴィの小さな胸を両手で揉み始めた。

「あっ な、んかっ はずかしっ あぁっ あ、あぁんっ」

「中を可愛がってる間、ずっとふるふる揺れてた」
 
 その匠海の言葉に、ヴィヴィは恥ずかしさが募り、意図せずきゅっと膣内の匠海の昂ぶりを締め付けてしまう。

「ヴィヴィの中、ずっと俺のに絡み付いてうねってる。分かるかい?」

 匠海にそう言って嬉しそうに微笑まれ、ヴィヴィは「わ、わかんないっ」と嘘をつく。

 本当は分かってる。

 胸を優しく触れられて、時折強く揉み込まれて、その刺激は匠海を包み込む膣壁に直結し、びくびくと嬉しそうにひくついていた。

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