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第60章 　 　　　 　　　

　ちらりと匠海の顔を見てみると、とても満ち足りた表情を浮かべている。

（お兄ちゃんが、喜んでくれるの……嬉しい……）

　匠海が満足してくれるこの行為が、一番『自分が兄のもの』ということを感じられて、ヴィヴィの長い睫毛がふるりと震える。

（ああ、凄いっ　ずっぽり、根元まで入れられてる、全部……、お兄ちゃんの全部、ヴィヴィの中入って……）

　袋状の２つのそれしか見えない匠海の陰茎は、全てがヴィヴィのまだ幼さの残る蜜壺に捻じ込まれていた。

　自分の桃色のそこが、これ以上ないほど伸びて拡がり、兄の太いものを受け入れているのが分かる。

（あ、なんでだろ……苦しいのに、気持ちいいのっ）

　匠海はちゃんとヴィヴィが二人の結合部を見ていることを確認すると、ようやく挿入を浅くしてくれた。

「はっ、は、はっ」

　無意識に詰めていた息を、ヴィヴィが浅い息継ぎと共に吐き出した。

「苦しかったな、えらいぞ」

　首筋に吸い付かれながら、耳元で優しくそう誉められて、ヴィヴィは嬉しくて匠海の胸に背を預けて甘えた。

　匠海も後ろからぎゅうと、胸の中に抱きしめてくれる。

「うん。お兄ちゃん、好きぃ……」

　ヴィヴィが匠海の温かな抱擁に、うっとりと呟く。

　そんな妹の様子に、匠海がふっと笑う。

「ヴィクトリアのここ、すごく締まって気持ちいいよ」

　ヴィヴィの腰を抱いていた腕を伸ばした匠海は、ヴィヴィとの結合部の境目を指先でつるりと触った。

　これ以上ないほど拡げられた膣口を弄られ、ヴィヴィの膣壁がきゅうきゅうと疼いたのが自分でも分かる。

「あぁんっ　あっ　ほ、ほんと……？」

「ああ、ずっと入っていたい。クリを弄るとまるで食いちぎられそうだ」

　匠海はそう言うと、ヴィヴィの膣口の上にあるその尖りを、指先で優しく虐め始めた。

　ヴィヴィの膣口から溢れ続ける愛液を指先に絡め、その濡れた指の腹で磨く様に弄られる。

「あっ、あぁん、だ、だめっ　あぁああっ　それ、だめぇっ」

「ほら、見えるだろ？　クリを弄る度、可愛らしい下の口がきゅって窄まって、俺のをきつく締めつけてるのが」

　匠海の言う通り、ヴィヴィの膣口はひくひくとひくついて、匠海の陰茎を締め付けていた。

「あぁ、あっ、あぁっ、み、見えるよぉっ　あぁあんっ」