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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第60章
「どうして? ほら、まだひくついてるヴィクトリアのピンク色の膣口から、俺の注ぎ込んだ白い精液が、出てくるよ?」
「あぁっ」
イった後でまだ膣がひくつく度、とぷりと音を立てて、匠海の精液が漏れ落ちてくる。
その白濁はヴィヴィの後孔を伝い、その下にある匠海の陰茎へと滴り落ちていく。
「卑猥な眺めだな。ほら、ちゃんとたっぷり刻み付けたよ。ヴィクトリアが俺のものだって」
そう言って満ち足りた微笑みで鏡越しにヴィヴィを見つめてくる匠海に、ヴィヴィは頷いて微笑み返す。
「うん……。ヴィヴィ、お兄ちゃんのだね……嬉しい」
そう言って幸せそうに瞳を細めたヴィヴィを、匠海が後ろから強く抱きしめてくれた。
(幸せ……。ヴィヴィ、もうお兄ちゃんのものだ……。これからずっと永遠に、お兄ちゃんと一緒――)
うっとりと瞼を閉じたヴィヴィは、そこで意識を失うように眠ってしまった。
そんなヴィヴィが次に意識を取り戻したのは、バスルームだった。
バスタブに腰掛けられたヴィヴィを、匠海がシャワーで洗い流してくれている。
ヴィヴィは夢と現実の狭間を漂っているかように、ぼうと匠海を見つめていた。
「そんな蕩けた顔で見つめるな。また抱きたくなるだろう?」
妹の様子に気づいた匠海が、そう言って苦笑する。
「うん……」
「ヴィクトリア、聞いてるのか?」
あまりにもぼうとしているヴィヴィに、匠海がその顔を覗き込んでくる。
ヴィヴィは自分の目の前にある愛しい匠海の顔に、小さく呟く。
「うん……好きぃ……」
「駄目だ、全然聞いてない……」
そう言って困ったように、けれど面白そうに笑う匠海の声を聞きながら、ヴィヴィの意識はそこで完全に途切れた。
※読者の皆様へ※
こんな長い話をここまで付き合って頂き、本当にありがとうございます。
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勝手を言ってすみません(汗)
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