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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第61章
ヴィヴィは匠海からは見えないだろうが、微笑んで「おはよう」と返す。
「ヴィクトリア……、今日、何時から?」
「今日……? えっと……エキシビの練習が、12時からかな。今……、何時?」
ヴィヴィは少し首を傾げながらそう答え、ついでに時間を尋ねた。
「4時……。もう1回、抱かせろ」
(え……? 抱かせろ……って、い、今から!?)
ヴィヴィの鼓動が、途端に早鐘を打ち始める。
「む、無理……」
そう弱々しくヴィヴィが拒否すれば、
「どうして?」
と匠海が何故か物凄く楽しそうに返してくる。
「ヴィヴィ、あ、朝からそんなことしたら、今日、ずっと……」
(今日ずっと、エッチなヴィヴィのまま、になっちゃいそうで怖い……)
「今日、ずっと……何?」
匠海がそう語尾を拾い、耳たぶを後ろから舐めながら尋ねてくる。
(お兄ちゃん……、息、熱い……。舌も……声も……)
ヴィヴィの腰がぞくりと戦慄くが、今日もまだエキシビションが残っていることを思い出し、匠海の誘惑を振り切るように、ぷるぷると小さく首を振る。
「……と、とにかく、朝は無理なんだもんっ」
「無理……? 嘘吐くな。もうこんなにずっぽり、根元まで呑み込んでいるのに」
匠海はそう言うと、ヴィヴィを抱きしめていた腕をずらし、妹の下腹部へと指を伸ばす。
そして金色の恥毛を指にくるりと巻きつけた後、その下の小さな尖りを指先で撫で上げた。
その途端、
「ひゃぅうっ!?」
ヴィヴィの喉から細い悲鳴が漏れる。
そしてクリトリスを弄られて疼いた膣内が、ゆるゆると蠕動し、そこを深く貫いているものの存在を、まざまざと脳に伝えてきた。
(え……っ 嘘っ!? い、いつの間にっ?)
「お、お兄ちゃんの、エッチ~~っ」
ヴィヴィは匠海の腕に添えていた両手で、自分の顔を覆うと、泣きそうな声でそう訴える。
(あ、朝立ち、とか……? ヴィヴィ、あんなに存在感のあるもの入れられてて、気づかないなんて!)
「お前が悪い」
「えぇ~……」
「ヴィクトリアが寝言で、ずっと俺の事を呼んで、抱きついてきたんだろ?」
「し、知らない……もん……」
(ね、寝言にまで、責任とれないよう……)