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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第61章       

「卑猥な眺めだな……」

「あ、見ちゃいやっ」

 ヴィヴィの前に跪いていた匠海はおもむろに立ち上がると、妹の躰から纏っていたバスタオルを剥ぎ取った。

(え……?)

 突然の事にヴィヴィは呆気に取られ、ただ匠海を見上げて立ち竦む。

「ヴィクトリア……まだこんなに幼い躰なのに、俺の注ぎ込んだもの、沢山溢して……」

 熱っぽい瞳でヴィヴィの躰を見下ろしていた匠海は、その妹の華奢な躰をシャワールームのガラスの壁に押し付けた。

「お兄――っ」

 ヴィヴィが驚きのまま上げた声は、匠海の唇によって遮られた。

 ぬるりと差し込まれた匠海の舌に、ヴィヴィは最初驚いていたが、やがて自らも舌を絡ませる。

(お兄ちゃん……好き……)

 その気持ちのまま匠海の首に縋り付いたヴィヴィだったが、その直後、兄は妹の左太ももに腕を入れて持ち上げた。

(え……?)

 口付けに夢中になっていたヴィヴィが、頭の隅でそう疑問の声を上げた瞬間、

 くぷり。

 そんな水音と共に、拡げられたヴィヴィの膣口に匠海の亀頭が含まされた。

 その質量に、ガラスに押し付けられたヴィヴィのお尻が、ぴくりと震える。

「お、お兄ちゃんっ!? ダメだってば」

 唇を離したヴィヴィが、焦ってそう匠海を制止しようとするが、

「大丈夫。これで全部、掻き出してやる」

と匠海はヴィヴィの耳元で囁き、つぷぷと音を立ててさらに膣奥へと自分の陰茎を含ませていく。

「はぅん……っ」

 ヴィヴィの膣内を伺う様に優しく挿し込まれたそれは、やがてゆっくりと引き出され、ちょぽっという音を立てて妹の膣口から引き抜かれる。

 どうやら亀頭の『かえし』で掻き出されたらしい白濁を、匠海がシャワーを捻り柔らかな水圧で洗い流していく。

 ヴィヴィはほっとして、いつの間にか込めていた全身の力を弛緩させたが、

「ふぇっ!?」

と間抜けな声を上げ、またびくりと震え上がる。

(な、なんで……? まだ、残ってる?)

 ヴィヴィがそう思うのも無理はない。

 匠海はシャワーで洗い流した陰茎を、またヴィヴィの中に含ませ貫いてきたのだ。

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