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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第61章
最奥の少し手前までゆっくりと押し込まれ、また同じ速度で引き返すそれに、昨日から抱かれ続けて充血しまくっているヴィヴィの膣粘膜が擦られていく。
また卑猥な音を立てて抜き取られた匠海の陰茎に、ヴィヴィはほっとしたような、そうでないようなよく分からない心持ちになる。
「ほら、全部外に掻き出した……。もう大丈夫だろ?」
匠海はそう言うと持ち上げていたヴィヴィの太ももから腕を離し、妹の首から下にシャワーを当てて清めていく。
「う、うん……」
サーというシャワーの音に紛れ、ヴィヴィが小さく呟きながら俯く。
その顔はいつの間にやら真っ赤で、匠海が自分を流し終えたと分かるや否や、シャワールームから出て行こうと兄に背を向けた。
しかしその行く手のガラス戸に、とんと音を立てて匠海が手をついて進路を阻み、ヴィヴィの後ろから耳元で囁いてくる。
「もっと、掻き回してほしい?」
「……――っ」
「ほら、素直になってごらん」
「………………っ」
弱々しく首振るヴィヴィを、匠海はさらに追い詰めてくる。
「言ってごらん。『ヴィクトリアの疼き始めたここ、お兄ちゃんのそれで掻き回して』って」
匠海はそう卑猥な言葉を囁きながら、ヴィヴィのお尻の割れ目に、己の立ち上がった陰茎を挟んでくる。
(硬い……。お兄ちゃんの……、でも、お昼から滑らなきゃ、いけないし……。あぁ……おっきいよぉ……)
ヴィヴィの小さな頭の中はというと、先ほど含まされ、今は自分の尻に挟まされている匠海の逞しいものに、兄によって再燃させられて疼く膣内を充たしてほしいという欲望と、しかし現実のスケジュールの事を考えると、もうしないほうがいいという正論とで、葛藤していた。
けれど、また火が付けられたヴィヴィの粘膜は疼き、その堪らない切なさにヴィヴィが甘い声で啼く。
「あ……欲しいよぉ……お兄ちゃん」
「いい子だ」
そう言って満足そうに耳元で笑った匠海は、ヴィヴィの両手を後ろから掴むと、目の前のゴールドのドアノブにすがらせる。