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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第61章
膣壁を広げながら突き進んでいた亀頭の先が、こつりとその最奥を捕らえ、そこで止められる。
「全部入った。苦しいかい?」
「ちょっとだけ……。でもお兄ちゃんのだから、嬉しい」
そう言ってにっこりと匠海の前で笑うヴィヴィに、兄は笑みを深める。
「じゃあ、いっぱい見せてくれ。ヴィクトリアの気持ちよさそうな顔」
「……え……?」
「えって。俺に見て欲しいんだろ? 自分がイくときの顔」
匠海がそう言って、物凄く楽しそうに妹の目の前で嗤い、ヴィヴィは一瞬の絶句の後、悲鳴を上げた。
「……えぇええ――っ!?」
「さっき自分で言ったんじゃないか。『ヴィヴィの事見てくれないと、いや』って」
「そ、そういう意味じゃ……っ」
ヴィヴィは自分が匠海に関してはエッチだと自覚はあるが、さすがにそこまではしたなくは、なりたくなかった。
「俺はそういう意味でとった。だから、存分に楽しませて貰うよ。ヴィクトリアのイキ顔」
(――っ い、イキ顔っ!? 嫌~っ!!)
目の前で驚愕に目を見開いたヴィヴィににやりと嗤った匠海は、妹の腰を掴んだ手をゆっくりと動かし始めた。
ヴィヴィは嫌々ながらも、振り落とされないようにしかっと匠海の首に縋り付く。
「いやぁあんっ あ、やめてっ ぁあんっ 腰、動かさないでぇっ」
「い・や・だ」
匠海はそう言い切ると、面白そうにヴィヴィの腰を揺らす。
その度にぐぷ、ぷちゅっと卑猥な音が兄妹の結合部から漏れ、ヴィヴィはそれにも羞恥を覚える。
「あっ ふぁああっ お、お兄、ちゃんっ い、いじわるぅっ ひやあぁんっ」
ヴィヴィはそう口では抵抗するものの、自分の膣粘膜を厭らしく捏ね回してくれる匠海の昂ぶりには、あまりの気持ちよさに心酔していた。
「ああ……ほっぺ真っ赤だ。気持ちいいんだろ、目がとろんとしてきた」
「ぃやっ 言わないでっ 見ないでっ やぁああんっ あ、あっ ぁあっ」
「瞼がぴくぴくして、長い睫毛が震えてるな……」
「だめぇっ あぁああんっ み、見ないでっ ひゃううんっ あ、あぁんっ」
何度も伝えられる自分の表情の様子に、ヴィヴィはいやいやと小さく首を振る。
その度に金色の髪が背中でさらさらと揺れ、その毛先が皮膚に触れる感触にさえ、ヴィヴィは腰を震わせた。