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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第61章
「ほら、俺の事も見て。ああ……ヴィクトリアの小さな唇が、ひくひくしてる。気持ちいいか? まるで下の口と同じように、物欲しそうだな」
「ふぁああんっ やぁあっ ゃああんっ ダメぇ……っ 」
(気持ちいぃよぉ……、お兄ちゃんに、見られてるのに、恥ずかしいのにっ ぞくぞくするっ)
匠海に掻き回された膣粘膜が、ゆるゆると蠕動し、兄の陰茎に纏わり付きながら、更なる刺激をヴィヴィの奥深くへ伝えてくる。
「ああ、俺を包み込んでるヴィクトリアの中、びくびくしてきた。イきそう?」
「ぁああんっ 気持ちいっ あ、ああ、ぁあっ イっちゃう……っ ぁあんっ」
ヴィヴィの華奢な背筋が、あまりの快楽にうねる様にしなりだす。
「いいよ、イって。でも俺の顔、ちゃんと見てないと、どうなるか分かってるな?」
(ぁあ、また、昨日みたいに、見てないと、イかせてくれないんだ……っ)
「見るっ 見てるからっ あ、ぁあんっ おにいちゃぁんっ ひゃぅう……っ」
ヴィヴィは目の前の匠海の瞳に視線を必死に合わせながら、切ない喘ぎ声を上げ続ける。
(ああ、イっちゃうっ ヴィヴィ、お兄ちゃんに、こんな目の前で、イくときの顔、見られなから、イっちゃう……っ!!)
「あぁあああっ ――っ!! ぁあ~っ あーっ いゃぁああああんっ!」
ヴィヴィは全身を硬直させ、その華奢な肩を小さく竦めながら、匠海の陰茎を搾り取るように達した。
「ああっ ヴィクトリアっ いいよ。物凄くいやらしい顔だっ」
匠海がそう言って、ヴィヴィを苦しそうに見つめ返してくる。
その瞳は欲望に濡れてぎらぎらし、いつもの落ち着きなど微塵も感じさせない切羽詰まったものだった。
(お兄ちゃん……凄く、色っぽい……綺麗……。あぁ、大好きっ!!)
ヴィヴィがとろんと蕩けた瞳で匠海を見つめると、兄はもう我慢ならないといった風にヴィヴィの腰を強く掴んだ。
少し感じた痛みも、気持ちいい刺激としてヴィヴィの中で変換され、イってきつさを増している膣壁をさらに窮屈なものにする。
(欲しい……いっぱい、お兄ちゃんの、熱いの……ヴィヴィの、深いところに……)
数少ない匠海との交わりの中で経験した、咽喉を詰まらせるほどの快楽を与えるそれに、ヴィヴィは待ちわびて眉間を寄せる。