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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第63章
妹のその可愛らしい挑発に、深い口付から唇を離した匠海が、くっと小さく笑って見つめてくる。
匠海はヴィヴィの腰を引き上げて再度膝立ちにさせると、その背に手を伸ばした。
背中のファスナーを下す音がチーと聞こえたかと思うと、ヴィヴィの纏っていた五分袖のワンピースは胸下まで剥ぎ取られ、その下のストラップレスの白いブラが露わになる。
「お兄ちゃんっ は、恥ずかしい……」
もう何度も匠海の前で裸を晒しているのに、ヴィヴィはいつまで経っても兄に肌を見られるのに羞恥が募る。
匠海はそんなヴィヴィにふっと笑うと、唇でブラのカップを食んで下にずらした。そして中途半端に露出させられたその小さな乳房を、大きな口で可愛がってくる。
「んっ ……ふっ ぅん……、はぅっ」
ヴィヴィが恥ずかしがりながらも零す微かな喘ぎに、匠海は徐々に与える刺激を強めていく。
白い乳房だけを可愛がっていた唇がその中心の尖りに吸い付き、舐めしゃぶり、上下の唇で扱かれ、軽く歯で甘噛みされる。その度に、ヴィヴィの唇からは甘い声が上がる。
「ふぅんっ あ……、ぁあんっ ぁあ……っ ひゃうぅ」
ヴィヴィの背中に回されている大きな掌も、露わになった背中と肩に直に触れて、その輪郭や吸い付くような肌理の細かさを味わうように、何度も何度も辿られる。
そして腰に添えられていた掌は、擽るようにヴィヴィの脇腹を辿る。
膝まであるワンピースの黒い裾を前だけ捲られ、胸の下で結んだ大きなリボンに挟まれて、ヴィヴィの白い下半身が兄の目前に露わになる。
(や、やっぱり、恥ずかしい……っ)
その細く真っ直ぐな太ももの輪郭を確かめるように匠海の掌が往復し、その度にヴィヴィがぴくぴくと肩を震わす。
「あ……っ、お兄ちゃんっ く、くすぐったいっ」
そう言って身を捩るヴィヴィに、匠海は「本当に?」と囁くと、白いショーツの上から、さらりと妹の大事な部分に触れた。
「あんっ」
途端にヴィヴィが可愛い声で啼く。
「可愛らしい声だ。もっといっぱい啼いてごらん?」
匠海はそう言ってヴィヴィを挑発すると、背中を辿っていた掌で妹の腰を捕まえ、もう一方の手の指先を白いショーツの中へと忍ばせた。
(あ……さ、触られちゃう……)