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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第63章
「んっ あ……、だ、ダメ……」
ヴィヴィがそう小さい声で抵抗して腰を引くのを、匠海は許してくれなかった。
匠海の中指がヴィヴィのショーツの中を滑り、恥毛を擽りながらより奥へと突き進む。
くちゅり。
広いリビングスペースに小さな水音が響く。
「凄く濡れてるな……、厭らしい子だ」
「あ、ご、ごめんなさいっ」
「謝る余裕があるなら、俺の指、味わってろ」
咄嗟に謝ってしまったヴィヴィに、匠海はそう言ってその唇をちゅっと奪うと、さらに中指を這わせていく。
「もう、ここよりも、中を触ってほしいだろう?」
匠海はそう言って、ヴィヴィの秘芯に微かに触れると、そのさらに奥にある小さな膣口に指の腹を添えた。
「んんっ あ、お兄ちゃんっ」
ヴィヴィは切なそうな声で匠海を呼ぶ。
膣口を指の腹でトントンと軽く触れられるだけで、くちゅ、ぴちゃと恥ずかしい水音がする。
その敏感な下の口を弄る指に、ヴィヴィのそこが厭らしくひくつき始めているのが、本人にも分かった。
「ひくひくしてるね……。欲しいかい?」
匠海が楽しそうにヴィヴィを見上げて聞いてくる。
「うんっ お兄ちゃんの、指っ ちょうだい……っ」
大きな瞳の下を赤く染めながらそう恥ずかしそうにおねだりしたヴィヴィに、匠海はやっと中指を妹の膣口に含ませてくれた。
「ふぅあぁっ あ、ぁああっ お兄ちゃっ んんっ あ、あぁ……っ」
待ち侘びていた匠海の指の感触に、兄の肩の上に手を添えていたヴィヴィの華奢な肩が、きゅうと縮こまる。
「ほら。第一関節まで入ったよ」
匠海のその言葉に、ヴィヴィは薄い唇を引き結び、こくこくと頷くことしか出来ない。
(お兄ちゃんの、指が、ヴィヴィの膣の中、触ってるの……っ)
敏感な粘膜を優しく触られ、ヴィヴィの腰が疼く。
(もっと、もっと触って……。もっと、お兄ちゃんっ)
ヴィヴィは叫んでしまいそうなほど心の中で強く思い、目の前の匠海の頭をその胸に抱き寄せた。
そのヴィヴィに応える様、匠海の中指は更に奥を目指して挿入される。
「第二関節まで入ったよ。でも、まだ届かないな……」
「……え……?」
ヴィヴィのその短い問いに、匠海は含みを持たせた声音で答える。
「ヴィヴィの、気持ち良いところには、まだ、届かない」