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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第63章
「ぁあっ あんっ お兄、ちゃんっ ふぁんっ」
確かに匠海の言うとおり、男にしては細く長い兄の指は、まだヴィヴィがいつも酷く乱れてしまうそこには届いていない。
けれども中指の腹で、まだ狭い膣壁を押し広げるように抉られるだけでも、十分に気持ちいい。
「本当に狭くてきついな、ヴィクトリアのここは……。早く入れたくて、しょうがないよ」
そう濡れた声音で囁く匠海に、ヴィヴィの膣壁がきゅうと反応してしまう。
「ああ、焦らして悪かったね。じゃあ、ヴィクトリアの大好きなここ、いっぱい擦ってあげる」
その言葉と同時に、匠海の中指はつぷという音を立てて、その根元まで捩じ込まれた。匠海の指の付け根と人差し指と薬指が、ヴィヴィの濡れた秘唇にも触れ、それが余計にヴィヴィの官能を呼び起こす。
「ひゃうぅっ!?」
ヴィヴィが驚いたように甲高い声を上げ、胸に抱いていた匠海の頭を更に抱き込む。
匠海はそんなヴィヴィの立ち上がった乳首に、チュッと吸い付いた。
その度にヴィヴィの膣内がびくびくと匠海の指を締め付けるので、兄は面白そうにそれを何度も繰り返す。
「あっ まっ 待ってっ お兄ちゃ……っ 胸、だめぇっ ぁああんっ」
「ああ、悪い子だね、ヴィクトリアは……。俺とこんなことしたくて、ホテルを抜け出してくるなんて――」
そう言って意地悪く嗤った匠海の色っぽい声に、ヴィヴィの背中がぞくぞくする。
「……――っ」
(早く、お兄ちゃんと、一つになりたい……。
指なんかじゃなくて、お兄ちゃんの全てを感じたくて、
もう、たまらない……っ)
「お兄、ちゃんっ、早く……。もう、欲し……っ」
素直にそう口にしたヴィヴィに、匠海が苦笑する。
「馬鹿。1ヶ月ぶりなんだぞ? もっと可愛がらせろ」
「じ、焦らしちゃ、や……っ」
可愛らしいヴィヴィのその声にも、匠海は望みのものを与えてくれない。
「駄目だよ。ヴィクトリアのここ、まだきついから、解してやらないと苦しいだろうし。ほら、もう一本、指入れてあげるから」
匠海はそう言うと、一旦中指を引き出し、今度は薬指と揃えてヴィヴィの蜜壺に突き立てた。
「ひゃぁあんっ あっ 指、や……っ おにいちゃぁんっ」
指一本分増えた質量にも、ヴィヴィは不服そうにいやいやと金色の頭を振る。