この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第63章
「ほら、可愛くおねだりしてごらん?」
匠海が楽しそうに、そうヴィヴィを煽ってくる。
(おねだり……? えっと……)
ヴィヴィはどうおねだりしたら匠海が喜んでくれるか、すぐには思い浮かばなかったが、逆に自分が言われて嬉しかった言葉を、シンプルに兄にも伝えようと思い、口を開いた。
「ヴィヴィ、お兄ちゃんと一緒に、いっぱい気持ちよくなりたい!」
(ヴィヴィ、お兄ちゃんに触れられて、躰を一つに繋げることが出来て、とっても気持ち良くて嬉しいの。だから、お兄ちゃんも同じように思ってくれると嬉しいの)
そう言ってにこりと微笑みかければ、匠海からも蕩ける様な笑顔が返ってきた。
「よく出来ました」
その褒め言葉と共に、匠海は激しくヴィヴィを突き上げてきた。
「ぁあああっ ひっ ひゃぅううっ あっ、あぁ、ぁあんっ は、激しっ ふぅあぁ~っ」
「ヴィクトリアっ ぁあ……っ 凄いっ」
匠海はヴィヴィの細い腰を掴んで、がんがん攻め立ててくる。
たまにコントロールが利かなくなって、最奥を抉られるその鈍い痛みにも、ヴィヴィは感じ入って身を捩る。
躰全体が気持ちの良い激しい波に揺さぶられ、背筋から全身へとぷちぷちと小さな泡が弾けて行くような何かが広がり始めた。
「あぁああっ お兄ちゃっ んんぅっ ヴィヴィ、イっちゃい、そうっ あ、あ、あっ」
「ああっ 一緒に……っ、ヴィクトリアっ ぅく……っ」
匠海の背に必死に縋り付くヴィヴィを両腕で胸に抱き込み、兄は腰だけを執拗に妹の蜜壺に打ち込む。
(あっ 凄いよぉっ こんなの、凄過ぎて……っ 膣、壊れちゃうっ!)
「ぁああっ やぁあっ やああああっ ひゃうううう……っ ……――っ!!」
ヴィヴィは匠海の肩に額を擦り付けながら、甲高い嬌声と共に果てた。
そして数秒後、匠海の亀頭を、自分の最奥で鈍い痛みと共に感じたと思った瞬間、兄の濃いそれがびゅびゅっと敏感なそこにかけられた。
「……っ ぅぁあっ ――っ」
まるで喘ぎを噛み締めるように小さく発した匠海は、ヴィヴィの膣奥で達した。
ヴィヴィは匠海の腕の中で、ぎゅっと瞼を瞑って全身を使って兄の全てを感じ取る。