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第63章 　 　 　　　

　耳元で甘く名前を囁かれ、匠海の大きな掌には物足りないであろう小さな乳房を、柔らかく揉まれ、たまにゆさゆさと揺らされ、ヴィヴィはもう恐怖など忘れて、うっとりと兄の愛撫にその身を委ねた。

「ヴィクトリア、気持ちいい？」

「お兄、ちゃんっ　あぁあっ　きもち、いいよぉ……っ　ふぁあっ　あ、大好きっ」

　その甘ったるいヴィヴィの喘ぎに、匠海はもう我慢できないといった風に、妹を跨らせたその腰をくねらせ始めた。

「ヴィクトリアっ」

　少し苦しそうにも聞こえる匠海のその声に、ヴィヴィはぞくりと背筋を戦慄かせる。　

「ああ、こんなにびくびくさせてっ　可愛いよ、ヴィクトリアっ」

　匠海が感極まったようにそうヴィヴィの耳元で囁いてくるその息は、とても熱かった。

（嘘っ　また、可愛いって言われた……っ！？

　で、でも『胸が』とか『中が』とかだよ、ね……？）

　そう当惑するヴィヴィの胸から両手を離した匠海は、妹の細い両太ももの下に掌を添えてその華奢な躰を抱え上げる。

「ヴィクトリア、俺の腕、しがみ付いてろっ」

「う、うんっ　お兄ちゃんっ」

　ヴィヴィが頷いて言われたとおりに匠海の逞しい両腕に縋り付いた途端、兄が腰を突き上げ始めた。

　ぎゅぽっぐぽっと熟れきった蜜壺を、逞し過ぎる陰茎が掻き回す厭らしい音に、ヴィヴィが小さく首を振って恥ずかしがる。

「あっ　やぁあっ　恥ずか、しっ　あぁあんっ　あ……っ　ひゃぁああんっ」

「俺がヴィクトリアの気持ちいいところ、可愛がってる音だぞ？　嬉しくないのか？」

「ぁあっ　は、恥ずかし、いよっ　やぁあんっ　あ、だめぇっ！？　そこ、いじっちゃっ」

　ヴィヴィが急に切羽詰った声を上げる。

　兄妹の結合部のすぐ上にある尖りを、匠海が弄り始めたのだ。

「あぁっ　凄い……っ　締まり過ぎっ　ヴィクトリアっ」

　匠海がそう指摘するように、ヴィヴィの膣粘膜はぎゅうぎゅうと音がしそうなほど、兄の陰茎を絞り上げていた。

「ぁあああっ　やめっ　あっ　ぁあっ　強……っ　ひやぁああっ」

「ヴィクト、リアっ　ひくひく、し始めたぞ？　イくのか？　お兄ちゃんのペニスでイくのか？」

「―――っ！？」

　匠海のその猥雑な言葉に、イきそうになっていたヴィヴィが、絶句する。