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第63章 　 　 　　　

　首筋からゆっくりと這わされたそれは、肩甲骨の形を確かめるように指先で辿られ、真っ直ぐ伸びる背骨、その下の腰骨へと下されていく。

「あ、お兄ちゃん……っ　くすぐったいよっ」

　ヴィヴィはそう言って腰をくねらせる。

「お前はどこもかしこも細くて、小さくて可愛らしいな……」

（……え……？）

　匠海のその言葉に頭の中で疑問の声を上げたヴィヴィだったが、また兄の掌が腰から首へと手を這わせていくので、またくすぐったそうに腰を揺らせた。

　匠海はしばらく飽きずにそうしていたが、やがて上半身を倒してヴィヴィの背中を舐め始めた。

「いやんっ　は、恥ずかしいっ」

　ヴィヴィがそう言って躰をびくびくと震わせても、匠海は執拗に妹の背中や肩のラインを舐め、指先で辿ってくる。

　やがて匠海の掌がゆっくりと前へと下され、シーツの上で潰れたヴィヴィの胸を揉み始めた。

「ふぁあっ　やぁ……、おにいちゃぁん……。ゃあんっ　は、恥ずかしいっ」

　ふよふよと下から掬い上げられるように揉まれ、時折乳首を指で捏ね回され、爪で突かれ、ヴィヴィの細い腰が厭らしく蠢く。

「ヴィクトリア……、さっきからずっと腰動いてるぞ？　そんなに我慢できないのか？」

「え……？」

（我慢……？）

　ヴィヴィが小さく不思議そうな声を上げると、

「ヴィクトリアの厭らしいここ、早く掻き回してっておねだりして……」

と匠海が小さく腰を揺らす。

「ち、違……っ」

（くすぐったかった、だけなんだってばっ！）

　ヴィヴィは心の中でそう言い訳したが、匠海はさらに楽しそうに続ける。

「じゃあ、後、ここを可愛がったら、いっぱい突いてあげるから。少し我慢しなさい」

（ここ……？）

　ヴィヴィがシーツの上の頭を少しひねった途端、匠海の両掌は妹の白く小さな双丘を鷲掴みにした。

「あぁあっ　ダメっ　本当に、ダメだってばっ！？　やぁああっ　恥ずかしいっ！！」

　そう必死に嫌がるヴィヴィに、匠海は全く聞く耳を持たない。

　大きな掌で揉んだり、その表層を優しく撫でたりと好き勝手に貪っている。

「柔らかくて、しっとり掌に吸い付いて……。ヴィクトリアはこんな所まで可愛いんだな？」

「ふぇえええっ　も、もういやぁっ　えっちっ！　変態っ！　嫌いっ！！！」