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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第64章
「本当に、エッチな子だ」
「エッチなヴィヴィ、好きでしょう?」
ヴィヴィがそう煽る様に、濁った瞳で匠海を見下ろす。
「ああ。大好物だ」
そう言って笑った匠海は、やっとヴィヴィに手を伸ばしてくれた。
バスタブの縁に腰かけた自分の太ももを、正面からヴィヴィに跨がせると、その細い腰を両手で掴む。
ヴィヴィはいつもなら恥ずかしがって直視しない二人のそこを、じっと見下ろしていた。
妹の膣口を匠海の亀頭の先が捉え、ぴちゃりと水音が鳴る。
匠海の陰茎は手の支えなど借りずともその硬さは強靭で、ゆっくりとヴィヴィの蜜壺へと侵入してきた。
小さな膣口を引き伸ばし、匠海の大きな亀頭が埋め込まれる。
「ぁあんっ」
待ち侘びたヴィヴィが、哀しそうにも聞こえる喘ぎを上げる。
匠海の亀頭は凄く大きいので、それさえ膣に含まされれば後はスムーズに入ってくる。
「あぁ……、お兄ちゃん、の、入って、くる……っ あっ、おっきいよぉ……っ」
先程までの度重なる行為で寛げられていたヴィヴィの蜜壺は、匠海のものをすんなりと呑み込んだ。
ヴィヴィは目の前の匠海の首に腕を回して縋り付き、うっとりと瞼を閉じる。
自分のまだ小さな膣を内側から押し広げる匠海の陰茎が、たまにぴくりと震えるのが、確かにそこに兄がいるのだと伝えてきて、それだけでヴィヴィの心が満たされていく。
(ああ……、お兄ちゃんと一つになると、なんでこんなに安心するんだろ。
不安な気持ちも全て、消えていくの……。
ずっと、ずっと、こうしていたい……)
自分をあやす様に後頭部と腰に当てられた匠海の掌も心地よくて、ヴィヴィは兄に身を委ねた。
(ずっと、こうして……、ずっと――)
思考がとろりと蕩けるようにもう何も考えられなくなり、意識が遠い所へ引きずられていく。
しかしそんなヴィヴィを引き留めるように、その耳元に匠海の困惑した声がかけられた。
「こら……、頼むから、寝ないでくれ」
「……ふぇ……?」
ヴィヴィは間抜けな声を上げながら、重くなっていた瞼を開く。
「え、じゃなくて……、ここまで俺の事を煽っておいて、入れた途端に寝るって……」
そう言った匠海は、何故だか物凄く不服そうだ。