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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第64章
「お前は何も考えずに、俺だけ見てればいい」
(……え……?)
「この下の口も、俺の味だけ知っていればいい」
匠海はそう言うと、呆然と下から見上げてくるヴィヴィの片方の太ももを持ち上げ、ゆっくりと妹の中に入ってきた。
一晩経ってまたきつくなったヴィヴィの蜜壺を、匠海が寛げていくように突き進んでくる。
(……おにい、ちゃん……?)
最奥にこつりと亀頭の先が突き当り、そこで侵入を止めた匠海が、「あぁ……」と小さく呻く。
その兄をぼうと見上げるヴィヴィに、匠海は噛んで含めるように言葉を与えた。
「ヴィクトリアは、俺のもの……。
俺だけのもの……。
俺だけの可愛い、ヴィクトリア――」
そう言って微笑んだ匠海は、壮絶に美しかった。
(……お兄……ちゃん……っ)
匠海はヴィヴィが自分に陶酔している様を満足そうに見下ろすと、微かに嗤った。
「またしばらく会えないから、沢山ヴィクトリアのこと、味あわせてくれ」
そう言って、匠海はヴィヴィの中で動き始めた。
最初はその言葉通り、ヴィヴィの片膝を抱え上げて、膣内を味わうようにゆっくりねっとり、自分の陰茎を擦り付けてくる。
やがてヴィヴィの細い両足首を掴んで大きく開脚させた匠海は、そのままヴィヴィの奥を突き上げてきた。
最奥の子宮を突かれて、ヴィヴィが苦しそうに眉根を寄せる。
与えられる刺激が、重い。
腰に鈍く響く、快楽よりは痛みに近いような感覚に、ヴィヴィの華奢すぎる躰が震える。
その妹の薄い唇から洩れるのは、もはや甘い喘ぎ声ではなかった。
「は……っ ふぅ……っ ……はぅっ」
まるで匠海から全身に送る込まれる塊を、空気として吐き出しているようなそれ。
けれどヴィヴィの膣壁はひくひくと、ひくつき始めた。
それを膣内に収めた自分の昂ぶりで感じ取った匠海が、ふっと嗤う。
「ああ、イきそうだな……。一緒にイこう、ヴィクトリア……」
そう静かに零された匠海の声に、ヴィヴィは一瞬固まったのち、ゆっくりと頷いた。
匠海は掴んでいたヴィヴィの両足首を離し、躰の横に投げ出されていた妹の両腕に手を伸ばし、その両手首をぐっと掴んで引き寄せた。
より深くに捻じ込まれる様に突き上げられ、ヴィヴィが呻く。