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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第66章
両手で上半身を支え、まるで仰け反る様な恰好で兄の前に恥かしいところを曝け出している自分は、幼いアリスの格好をしているのに、そんな自分の大事なところを舌で翻弄しているのは、黒いスーツを身に纏った、美しい青年の兄。
そう思うと余計恥ずかしくて、そして何故だか妙に興奮して、ヴィヴィの粘膜はさらに蜜を分泌し始めた。
それを感じ取った匠海が、細くした舌をぬるりと膣口に差し込んでくる。
「あぁあんっ あっ あぁあ……っ ひゃうっ うう……っ あぁあんっ」
(やっぱり、気持ちいいの……。お兄ちゃんの舌、気持ちいい……っ)
実は昨日、メダリスト・オン・アイスから戻ったヴィヴィを、匠海は執拗に舌で解し、何度も絶頂へと導いた。
もう何度舌でイかされたか分からなくなった頃、やっと匠海の逞しいものをそこに貰えたのだ。
昨日の記憶までもが、更にヴィヴィを煽り立てる。
「おにい、ちゃぁん……っ 気持ちいい……っ ヴィヴィ、ぁああんっ あっ」
うっとりと瞳を細めたヴィヴィが、そう甘い声で囀り始めたのに気づき、匠海がそこから舌を抜き取った。
「……お兄ちゃん……?」
てっきり今日も舌で可愛がってくれるのかと思ったヴィヴィが、不思議そうな声を上げて匠海を呼ぶ。
ヴィヴィの両足首から手を離し、膝立ちの状態から立ち上がった匠海は、スーツのジャケットを脱いで、ベッドサイドに放った。
その下に着ていたベストはそのままに、ベルトを緩め、パンツの前を寛げた匠海は、己の立ち上がった陰茎を取り出した。
「今日は俺も、ヴィクトリアの中で、いっぱいイきたい」
そう言った匠海は、ベッドに座らせたヴィヴィのニーハイソックスに包まれた両膝に、その大きな掌を被せて支えると、ゆっくりと妹の蜜壺に挿入してきた。
「ぁああんっ あっ お兄ちゃん、の……っ ああっ 大きいっ」
その質量に、ヴィヴィが白い咽喉をのけぞらせる。
その首元をべろりと舐めた匠海は、最奥まで自分の陰茎を埋めて止まった。
「ああっ 気持ちいいよ、ヴィクトリアっ」
「お兄ちゃん、ヴィヴィもっ あっ 気持ちいいっ」
(ああ、ヴィヴィの中、お兄ちゃんでいっぱい……っ 入ってくれてるだけで、中が押し広げられて、気持ちいいのっ)