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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第66章         

 ヴィヴィの開いた躰の中心に、立ったままの匠海が腰だけを動かして突き上げてくる光景が、とても卑猥だった。

「あっ お、にい……っ ちゃんっ ぁああんっ いいのっ イっちゃうぅっ」 

「ぁあっ ヴィクトリアっ」

 匠海も限界が近いのか、ヴィヴィの小さな膝頭を掴んでいた掌にも力が入る。

「いいっ いいのっ あ、あぁああっ ひゃぁ、ひゃぁあああ……んんっ!!」

「……くっ ぁあっ」

 ヴィヴィはギリギリまで兄のその姿を見つめていたが、結局押し寄せる途轍もない快感の波には抗えず、咽喉を仰け反らせて果てた。

 そして数秒後に感じた、匠海から注ぎ込まれるものに、咽喉を鳴らして感じ入る。

「んんっ ふぅっ ん……っ 」

 隙間なく腰を密着させあった兄妹は、束の間の絶頂を味わった後、ゆっくりと口付けを交わした。

 膝を掴んでいた掌で腰を抱き寄せられ、ヴィヴィも縞々のソックスに包まれた両足を、兄の腰へと巻きつけてより密着する。

 そのままベッドに押し倒されたヴィヴィは、匠海の体重を心地よく感じながら、落ち着きを取り戻し始めた自分の膣内も感じていた。

「ああ、本当にお前の中は気持ちいいよ」

 そう耳元で囁かれ、ヴィヴィはギュッと匠海の背に縋り付く。

「お兄ちゃんのも、気持ちいいよ?」

(それに、まだ、全然元気……)

 そう頭の中で思って頬を染めたヴィヴィに、匠海がさらに囁いてくる。

「じゃあ、このままもう一回、イこうか?」

「え……?」

「俺、今日仕事上手くいって、ちょっと興奮状態なんだ。付き合え」

「えぇ……。う、うん……」

 その言葉通り、匠海はまたヴィヴィを突き上げはじめ、散々啼かされた末に、兄は妹の中で一緒に達した。

 やっと落ち着いたらしい匠海が、躰を離し、ヴィヴィの衣装を丁寧に脱がせてくれる。   

「お兄ちゃんの……バカ……。ヴィヴィ、これからエキシビ滑るたびに、思い出しちゃうぅ……」

 ヴィヴィは脱がされてベッドの脇に放られた水色のそれを見て、泣き声に近いそれを上げる。

「いいじゃないか、色気が出て」

 そうしれっと言ってのけた匠海は、先ほど約束した通り、ヴィヴィの胸をゆっくりと揉み始めた。

「ア、アリスは、色気、必要ないもんっ!」

(だって、少女なんだからっ!)

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