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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第66章
瞳を見開いたヴィヴィの腰が、まだ吐き出される匠海のものにがくがくと震え続ける。
(あぁ……これっ。ヴィヴィ、これが欲しかったのっ
あぁ、凄いのっ 気持ちいい……っ ィっちゃ――うっ)
匠海に中に出された濃厚な刺激で、やっと達したヴィヴィの背筋が、空中で弓なりに硬直する。
やがてベッドに落ちてきたその全身からは、どっと汗が噴き出した。
(ああっ 凄い……っ もう、何が何だか……っ)
意識が朦朧とするほどその性的快感は凄まじく、まだ硬さを失わない匠海の陰茎には、ヴィヴィの膣粘膜が狂ったように纏わりついていた。
快楽の頂点を極めて全身が過敏になっているヴィヴィに、匠海がさらに腰を擦り付けてくる。
「……――っ」
(もっ だめ……っ もう、おかしくなっちゃてる、からぁ……っ)
ヴィヴィは掴んでいたシーツから両手を離すと、匠海を押し返そうと両腕を伸ばす。
けれどその両手は匠海の躰に到達する前に、兄に掴まれて拘束されてしまった。
「お前の中、美味しそうに、味わってる、俺のもの……」
「ぁっ こすり、つけないでぇっ あぁ……っ ……めてっ」
両腕を掴んだ匠海が、ヴィヴィの脚の間に躰を割り込んで、その顔のほうに躰を倒してくる。
「どうして? ここは気持ちいいって言ってるぞ?」
そう更にヴィヴィの事を口でも追い込んでくる匠海が、妹の頭の上で両手を拘束し、その目前で顔を覗き込んでくる。
ヴィヴィはもう堪らなくて、目の前の匠海の形のいい唇に噛みつくように吸い付いた。
「ぅん……っ」
驚いた様な声を上げた匠海だったが、自分の口内に舌を差し込んでくるヴィヴィの舌を絡め捕り、貪り始めた。
(もう、充分、気持ちいいから、腰、やめて……?)
そのヴィヴィの声が届いたのか、匠海は口付けのほうに夢中になり、腰を擦り付けるのを止めてくれた。
それにホッとしたように、ヴィヴィは開いたまま投げ出していた自分の両足を、匠海の両脇にぴったりとくっ付けた。
唇を離した匠海が、熱っぽい瞳でヴィヴィを覗き込んでくる。
「俺のこれ、美味しかったか?」
「…………うん」
ヴィヴィは一瞬の躊躇ののち、うっとりと頷いた。