この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第67章
ゆっくりと手のほうに体重を掛けて匠海の陰茎を抜いていくと、これ以上ないほど張りつめたそれに、蜜を纏った粘膜がこそげ取られるようで、ヴィヴィは腰を震わせて息を詰める。
亀頭だけ残して全て抜き去ると、またゆっくりと自分の蜜壺に匠海の陰茎を迎え入れる。
「ひぅうっ ぁあっ あ……っ ぁあん、ん~……っ」
自分の膣壁がひくひくとひくついて、兄に纏わり付いているのが、手に取るように分かり、その蕩けそうな甘い刺激に、本人も気づかないうちに、白く小さなお尻が誘うように揺れていた。
「ヴィクトリアの小さな下の口に、俺のが入っていくのがよく見えるよ」
「――っ ひぁあん……っ!?」
ゆっくりと兄を迎え入れていたヴィヴィが、ある一点をその亀頭が掠めた時、一際大きく啼いた。
「ああ、そこだね、ヴィクトリアの気持ちいいところ。もっと俺の先っぽに、ごりごり擦り付けなさい」
ヴィヴィは瞼を閉じて視界を遮断し、意識をそこへと集中させると、匠海の命令通り、感じるそこを兄の固いそれへ擦り付け始めた。
「あっ あぁんっ ひあ……っ!? うぁああっ」
潤んだ唇から引っ切り無しに漏れるその嬌声に、背後の匠海がくっと嗤った。
「ふ……っ ははっ あんなに純粋な少女だったヴィヴィが、箱入り娘だったお前が、自分から腰振って、実の兄を銜え込むなんてなっ」
ヴィヴィはその匠海の嘲笑が聞こえているのに、無心に自分の良いところを兄の陰茎で抉り続けていた。
そんなヴィヴィの顎を指で掴んだ匠海が、ぐいと乱暴に持ち上げて目の前の大きなガラス窓へと向けさせる。
「ほら、見てみろ……。この下には何十万、何百万の人がいる。ほとんどの者がお前の事を知っていて、その中にはファンもいるんだぞ? 信じられないよな? そんなヴィクトリアが、こんな屈辱的な事、させられてるなんてな?」
「………………」
匠海のその心無い言葉に、ヴィヴィはやっと腰を止めた。
ゆっくりと開かれた瞼の先、長い睫毛越しに覗く、白く霞んだ明るい外界に、目が眩む。
また眠るように重い瞼を閉じたヴィヴィは、ぎゅうとソファーの布地を掴むと、また腰を振り始めた。