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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第68章
「濡れないな……手間を掛けさせるなと言っただろう?」
(そ、そんな……)
まさかそんな事を言われるとは思わず、ヴィヴィは動揺して灰色の瞳を彷徨わせる。
「ぬ、濡れてなくて、いいから……っ」
「今日、痛がってただろう? しょうがないな……」
ヴィヴィの言葉をあっさりと切り捨てた匠海は、収めていた指を膣から乱暴に抜いた。
引き攣れた痛みに眉をひそめた自分の背後で、何かカタリと小さな音がし、ヴィヴィはそれを不安な気持ちで聞いていた。
その妹の細い腰に匠海は片腕を回すと、何故か強く抱き込んできた。
(え……? 何……?)
ヴィヴィがなんだろうと思った瞬間、膣口に、何か冷たく硬いものが押し付けられた。
それがまだ狭い膣口に強引に挿入された途端、ヴィヴィの膣内がひやりとした。
「ひゃっ!?」
ヴィヴィはびくりと躰を震わせたが、さらに続く、何か冷たい液体状の物を入れられていく感触に、さらに大きく腰を震わせた。
「ひっ! ひゃううっ!? やっ な、何っ!?」
ヴィヴィが初めての感覚に戸惑い、泣きそうな声を上げて、拘束された躰を捩って匠海から離れようとする。
「何でもない。潤滑剤みたいなもの」
(潤滑……剤……? って……?)
匠海から発せられた聞き慣れないその単語に、ヴィヴィは一瞬固まったが、
「―――っ!? えっ!? そ、そんなっ それ、見せてっ!!」
急に慌てふためいたヴィヴィが、そう必死に匠海に言い募る。
「ほら、入れるぞ」
匠海は全くヴィヴィの言葉に取り合わず、短くそう宣告すると、下着をもう片方の指でずらし、膣口に亀頭の先を擦り付けてくる。
「えっ!? ちょっ、ちょっと待ってっ!? お願い、お兄ちゃんっ! 待――っ」
ヴィヴィは必死に口で匠海を止めたが、兄は全く聞く耳を持たず、妹の蜜壺を一息で貫いた。
「ひぃっ いゃぁああああ――っ!!」
潤滑剤で充たされているとはいえ、まだ指1本しか受け入れていない硬い蕾のようなそこを、匠海の逞しすぎる陰茎で強引に貫かれ、ヴィヴィが悲鳴を上げる。