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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第68章
(後で出してくれるんだ……ヴィヴィの中に、温かい、お兄ちゃんの、いっぱい……)
ヴィヴィの躰が、その時の感触を思い出し、ぞくりと戦慄く。
そんなヴィヴィの様子に苦笑した匠海が、突き上げる速度を速めた。
敏感なクリトリスを弄られながらいいところばかりを擦り上げられ、ヴィヴィのまろやかなお尻がふるふると震える。
「ぁあっ い、いいのっ くるっ きちゃうぅっ イ……っ やぁああああんっ!!」
ヴィヴィはそう切ない声を上げながら、達した。
(気持ち、いい……、ああ……、ヴィヴィの中、お兄ちゃんのに、吸い付いてるみたい……っ)
ヴィヴィの大きな瞳が、うっとりと細められる。
昇り詰めたヴィヴィの蜜壺が、さっさと寄こせとでもいうように、匠海の陰茎を扱きあげていく。
その膣内の様子を充分堪能したらしい匠海がやがて、ベッドに突っ伏したヴィヴィに覆い被さってきた。
胸の辺りでくしゃくしゃになっていたナイトウェアを脱がされ、自分も上を脱いだ匠海がヴィヴィを抱きこんでくる。
その密着した躰の暖かさと、匠海の纏った香りに触れ、ヴィヴィの鼓動が高鳴る。
恐る恐る顔を上げて匠海を振り返ると、指先で顎を掴まれ、口付けられた。
「……ふ、……ぅん ……っ」
二人の唇の隙間から、ヴィヴィの気持ちよさそうな吐息が漏れる。
(気持ち、いい……、暖かくて、なんか、優しくて……)
口内をゆっくりと舐め上げられながら、まるで匠海の胸に抱きしめられるみたいに密着していると、訳が分からなくなってくる。
上半身で感じ取った気持ちよさは、下半身にも影響し、収めたままの匠海の陰茎にねっとりと絡み付き、さらなる快感にヴィヴィの心が震え始める。
(……愛して……欲しい……、人形、なんかじゃなくて……。
そんな事、考えちゃいけないのに……人形、なんだから、考えちゃ――)