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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第68章           

 少し馬鹿にしたようにそう言う匠海を、ヴィヴィはちらりと振り向いて微笑んだ。

「うん。お兄ちゃんのしか、欲しくないもの」

 無意識にきゅっと窄まった膣口に、自分に覆いかぶさった匠海の躰がぴくりと動いた。

「お兄ちゃん、気持ち良くなってね。ヴィヴィの中で……」

 ヴィヴィはそう言うと、動き出した。

 最初は亀頭を残してすべてを抜き去り、深くまで受け入れる事を繰り返す。

 次に浅い位置で小刻みに出し入れさせ、半分くらいを受け入れてそこで試し、最後に深くまで受け入れて小さく腰を振ってみる。

「ヴィクトリア……お前、どこでこういうこと、勉強してる?」

「え……? ただ、考えてみただけよ。お兄ちゃんがどうやったら気持ちいいか、探してるの」

 ヴィヴィはそう言うと、一番反応が良かった、半分くらい受け入れたところで動いてみた。

「お兄ちゃん、ヴィヴィの中で、びくびくしてる……気持ちいい?」

「ああ。凄く」

 首元で熱い息を吐かれ、ヴィヴィはその微かな刺激にも感じ入った。

「ヴィヴィもっ ぁあっ ヴィヴィも、気持ち、いいっ」

「いい声だ。もっと聴かせて」

 匠海のその誉め言葉にさえヴィヴィは感じて、うっとりと瞳を細める。

「あんっ ぁあっ ここ、擦れると、中、ギュってなるから、お兄ちゃんのも、びくびく、するのっ」

「そうだよ。ヴィクトリアが気持ちいと、俺も気持ちいい」

(そうなんだ……じゃあ……)

 ヴィヴィは小刻みに動きながら、今日教えられた自分の後ろ側の気持ちの良いところを、匠海の亀頭のえらで擦り始めた。

 途端に膣粘膜がきゅうきゅうと、匠海の陰茎を締め上げる。

 そのまま大きく動き、まだ締め付けている自分の蜜壺で、匠海の陰茎をなぶる様に受け入れる。

「ぁああんっ あっ お兄、ちゃん……、気持ち、いい? ふぁあんっ」

「凄く、気持ちいいよっ ああ……お前は、本当に――っ」

 そう言いかけて、何かを堪える様に息を詰まらせた匠海に、ヴィヴィは続きが気になった。

「あ、あんっ な、何……?」

「はぁ……。お前は、本当に勘がいい……もっと、やってごらん?」

(良かった、喜んでくれてる……もっと、しなきゃ……もっと……っ)

 詰めていた息を吐き出しながらそう言ってくれた匠海に、ヴィヴィは同じ事を何度か繰り返した。

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