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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第68章
「いい子だ、ヴィクトリア……いい生徒だね」
そう言って、匠海はヴィヴィの腰を掴んで止めさせた。
「んっ ちゃんと、復習出来てた……?」
そう不安そうに上に被さった兄を振り返り確認してくるヴィヴィに、匠海は柔らかい口付けをその唇に与えた。
「もちろん、予想以上の成長ぶりだよ。これからもいっぱい、勉強しようね?」
破顔してそう言った匠海に、ヴィヴィはほっとしてにこりと微笑んだ。
「うん。もっと、教えて? お兄ちゃん、もっと……」
(ヴィヴィを、お兄ちゃん好みの『人形』に、仕立てて……)
そう憑り付かれた様に心の中で願うと、ヴィヴィはまた匠海を満足させる為に腰を揺らせ始めた。
「では、良い子にはご褒美をあげようか。このまま触れ合ってイくのと、離れて胸揉まれながらイくのと、どちらがいい?」
耳の中に舌を捻じ込み、そう囁いてくる匠海に、ヴィヴィは腰を止めて答える。
「あんっ あ……、こ、このまま……がいい」
(あ……、耳の中、恥ずかしいのに……ぞくぞくする……っ)
普段なら絶対に舐められる事のないところを、ねっとりと舌でなぶられて、ヴィヴィの肩甲骨がきゅうと浮かび上がる。
「どうして?」
「ぁ、ん……っ お兄ちゃん、と、触れ合ってるの、凄く安心するのっ」
「ふ……お前は幾つになっても、甘えん坊だな?」
呆れたような兄のその口ぶりに、ヴィヴィがびくりと反応する。
「だ、ダメ……?」
「いいよ。いっぱい甘えて。ご褒美なんだから」
「嬉しい……っ ヴィヴィ、頑張るね?」
ヴィヴィは可愛らしくそう言うと、またゆっくりと腰を動かし始めた。
ぱちゅん、ちゅぷん、ぱちゅっ。
ヴィヴィのお尻と匠海の腰が、触れ合う音が寝室に響く。
逞しい匠海の腕の檻に囲われた、華奢すぎるヴィヴィの白い肢体が、ただ快楽を生み出す為だけに、腰を振るっていた。
「ぁあっ あん……っ 気持ち、いい? お兄ちゃんっ あぁんっ ふぁ……、あっ」