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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第68章
(お兄ちゃん、来て……っ!)
ヴィヴィは匠海の限界を感じ、数度大きく腰をグラインドさせると、自分の最奥に兄の亀頭の先を迎え入れた。
ぐちょりと卑猥な音をさせながら、限界まで匠海の腰に自分のお尻を押し付け、そのまま円を描くように擦り付ける。
それに連動して、最奥の子宮を持ち上げている匠海の亀頭の先も、そこを抉り回した。
お腹全体に響くような鈍痛をもたらすその行為に、ヴィヴィの小さな顔が苦痛に歪む。
「ヴィク、トリア……っ ぁあ……――っ」
「―――っ ……ぅっ」
匠海の掠れた喘ぎに、ヴィヴィの小さな呻きが掻き消される。
(あぁ……出てる、お兄ちゃんの……良かった、イってくれて……。
ヴィヴィで興奮して、イってくれて……)
最奥に感じる匠海の白濁の感触に、ヴィヴィは心底ほっとした。
腰が重く感じて少し密着度を浅くしたヴィヴィに、匠海の腰が逃がさないという風に追いかけて挿入を深くする。
「―――っ」
ヴィヴィは掌を付いたシーツをぎゅっと握りしめ、歯を噛み締めた。
その細い咽喉の奥で、くぐもった小さな呻きが漏れる。
「ああ、いい……っ 凄くいいよ、ヴィクトリアっ」
匠海はそう言いながら、ヴィヴィの子宮口に亀頭の先で、執拗に溢れ出る精液を擦り付けてきた。
(苦、し……い……っ)
ヴィヴィの躰があまりの強い刺激に、びくびく、びくびくと引き付けを起こしたように戦慄く。
いつも以上に自分を求めてくる匠海の様子に、躰の苦しさを感じながらも安堵に胸を撫で下ろした途端、ヴィヴィの頭がくらりと揺れた
クリアだった視界が、徐々に歪み、ひずみが生じ、やがて前頭葉から黒く塗り潰されていく。
(い、や……、あっ や、だ……っ)
今日何度も兄を受け入れ続け、限界を迎えた躰が弛緩しそうになるのを、ヴィヴィは必死に歯を噛みしめて耐える。
何とか持ち直した意識に、地獄に垂れた蜘蛛の糸の如く必死に縋り付いていたヴィヴィだったが、匠海がその耳元に囁いてきた言葉が、無残にもとどめを刺した。
「はぁ……。お前は本当に、いい『妹』だ……。
心から愛しているよ、俺の、ヴィクトリア――」
「……――っ」
脳がまるで自衛本能を働かせたかのように、思考を、意識を、シャットダウンしていく。