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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第68章
「じゃあ、もっと相手しろよ」
「………………」
匠海の更なる要求に、ヴィヴィはもう、その瞳を見つめる事しか出来なかった。
「何?」
そう短く問いかけ自分をじっと見上げてくる匠海に、ヴィヴィはにこりと笑った。
「……ううん。もっと、色々教えて?」
(もっと、お兄ちゃん好みにして……)
匠海はにっと嗤うと、横たえていた躰を起こし、ヴィヴィの小さな頭をその大きな掌で撫でた。
「いい子だ。じゃあ、他の体位を教えてあげよう」
「うん」
ヴィヴィは匠海に促されるまま、ベッドから降り立った。
「ベッドに両手を付いて。お尻を高く上げなさい」
「はい……。あ、下着、脱いでもいい……?」
「ああ。無いほうが、ヴィクトリアの可愛いお尻が余計に楽しめる」
ヴィヴィは汚れたショーツを脱ぎ去ると、兄に命令された通り高いスプリングに両手を付き、小さなお尻を突き出した。
「力を抜いていなさい」
匠海はそう言うや否や、すぐにヴィヴィの中に入ってきた。
「はぅうっ あ……っ あぁっ」
つい前に逃げてしまいそうになるヴィヴィの腰を、匠海が掴んで自分の方へと引き寄せる。
その途端、ベッドから手を放してしまったヴィヴィに、匠海が深くまで繋がった躰を元の位置まで押し戻した。
ヴィヴィはまたスプリングに掌を付くと、今度は離すまいとシーツにしがみ付いた。
「お前、さっき、イかなかっただろう?」
思いがけずそう尋ねられ、ヴィヴィはゆっくりと後ろを振り向く。
「ち、小さく、何度か……」
「イってたって?」
匠海が続けた言葉に、ヴィヴィは頬を染める。
「うん……。とっても、気持ち良かった、よ?」
「じゃあ今度は、俺と一緒にイってごらん?」
「うん」
嬉しそうにそう頷いたヴィヴィに、匠海が微笑む。
「イきやすいように、ずっとここ、可愛がってあげるから」
(え……? ここ?)
ヴィヴィがそう不思議そうに首をひねった途端、匠海が突き上げてきた。
最初の一突きから、ヴィヴィが切羽詰った声を上げる。
「あぁっ!? おに、ちゃんんっ あっ だめっ そこ、ダメぇっ」
「ここ、大好きだろう?」
「あっ そこっ すぐっ イっちゃ……っ イっちゃうのっ!」
ヴィヴィが必死に訴える『そこ』とは、以前匠海に暴かれた、膣口の後ろ側。