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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第69章
爪先を両脇へ開いている為、匠海からはヴィヴィの秘裂が全て見えているはず。
ヴィヴィはショーツから両足を抜くと、床下に落とした。
パサリと軽い落下音が、静かなバスルームに小さく響いた。
「濡れてる……エッチはお前のほうだろう、ヴィクトリア?」
匠海はヴィヴィに躰を寄せると、そう耳元で囁き、間近から見下ろしてくる。
そう言う匠海の吐息も熱くて、その湿った感触にヴィヴィの躰の芯が熱くなった。
「……ん、ヴィヴィ、えっちなの……」
ヴィヴィが目の下を赤く染めながら潤んだ瞳で、匠海を見上げる。
「うん?」
「ヴィヴィ……、お兄ちゃんに見られると、恥ずかしいのに、か、感じちゃう……っ」
自分でも不思議だった。
昨日と同じく、匠海と顔を合わしてからまだ5分位しか時間も経っていないし、さらに今日はメイク落とし以外何もされていない。
なのに何故、今日はこんなにも躰が素直に反応するのだろう、と。
「ふ……。じゃあ、感じてるところ、開いて見せてごらん」
「うん……」
そう素直に頷くと、ヴィヴィは羞恥に震えながらも、ふっくらした白い恥丘に両の人差し指を添え、それぞれ左右に開いた。
金色の薄い恥毛と透明な蜜が、バスルームの明るい光を跳ね返す。
(こんなに明るい場所で、とっても恥ずかしいのに……見て欲しいの。
お兄ちゃんが好きだという事、お兄ちゃんが欲しいと思っているという事、
一番分かってくれると思うから……)
「ああ、もうお尻のほうまで濡れてる……。はしたない子だ」
「ご、ごめんなさい……っ でも、お兄ちゃん、も……」
そう言うヴィヴィの視線の先、匠海の陰茎ももう立派に立ち上がっていた。
匠海はまるでヴィヴィに見せつけるように、その昂ぶりを根元から掌でさらりと撫でる。
兄の大きな掌の中でも大きく見えるそれは、肌の白さを引き立たせるように赤く充血していて、グロテスクに感じたことなど一度もない。
それどころか、自分の躰の全てを使って、愛したいといつも思う。
匠海はそれを、自分には許してくれないが――。