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第69章 　 　 　　　　　

「まだこれでは不十分なんだ。ヴィクトリアのぬるぬるのここで、大きくして？」

　匠海はそう言うと、手にしていた陰茎を洗面台に座ったままのヴィヴィの秘所に添えてきた。

「え……？　さ、触っても、いいの……？」

「触るのはいいよ。ほら、擦り付けてみてごらん？」

　柔らかく薄い皮膚を纏った硬いそれを、自分の恥ずかしい所に当てられただけで、ヴィヴィの鼓動がどくりと大きく高鳴る。

（いつも、これよりもっと凄い事、してるのに……。凄く、緊張する……）

　ヴィヴィは二人が触れ合うそこに落としていた視線を上げちらりと匠海を見ると、そこには面白そうな表情が浮かんでいた。

　頬がさらに熱くなるのを感じながら、ヴィヴィは恐る恐る匠海の陰茎の後ろ側に両手を添えた。

「か、硬いね……」

　そこに触れたのは今日で３回目。

　２回目は、ＧＰフランス大会で匠海のホテルに押し掛けた時。

　１回目は、自分が匠海を強姦した時。

　そして今日が一番大きく、もう十分な硬さへと変化していた。

「ヴィクトリアの気持ち良いところに、擦り付けてごらん」

「ん……」

　匠海のその指示にヴィヴィは掠れた相槌を返すと、自分の濡れたそこへとゆっくりと押し付けた。

　ごりという手応えと、敏感な秘裂を圧迫された刺激に、ヴィヴィの薄い唇がきゅっと引き結ばれる。

（凄く……ドキドキする……っ　指で触れられるのとは全然違う。

　大きくてヴィヴィの恥ずかしいところ全てに触れるからか、

　なんか、安心もするの）

　蜜が溢れる膣口で長く太いそれにキスするように、ゆっくりと擦り付けていく。

　最初は触れ合っていた陰茎の真ん中辺りから。

　徐々にその範囲を広げ、長い竿の前部分全てを、自分の蜜に濡れそぼったそこへと押し付けた。

「気持ちいいか？」

　上から降ってきた匠海の問いかけに、ヴィヴィは視線を上げると熱っぽい瞳で兄を見つめた。

「うん……お兄ちゃんの、好き……」

　ヴィヴィのその答えに、匠海は何故か息を飲んだ。

「あ……、強かった？」

　心配になったヴィヴィが、不安そうに兄の瞳を覗き込むと、ちゅっと音を立てて唇に吸い付かれた。

「いいや。もっと強く握っても大丈夫」

　そう言って愛おしそうに頭を撫でられ、ヴィヴィはこくりと頷き、今度は自分から匠海に口付けた。