この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第70章          




   『お前のここは、きつくて、最高だよ、ヴィクトリア……』




「そうだよ……だから、早く……っ ぁあんっ」

 ヴィヴィはくちゅくちゅと蜜音を立てながら、指の腹を気持ち良いところに何度も押し付ける。




   『ああ、厭らしいな、ヴィクトリアはっ 

    いいよ、いっぱい突いてあげる。ここも、可愛がってあげようね?』




「あっ ダメっ おにいちゃぁあんっ ふぅう――っ!」

 もう一方の手でクリトリス辺りを触ったヴィヴィは、内と外からそこを弄り、あっという間に果てた。

「はぁ……っ はぁっ はぁ……」

 息を乱したヴィヴィの躰は、しっとりとした汗で潤っていた。

 頭の芯がすっきりした様な気がしたのは一瞬だけで、その後に襲ってきたもの大きさに比べれば、そこには天と地ほどの差があった。

(ヴィ、ヴィ……、 何……やって……っ)

 その灰色の瞳が、愕然と見開かれる。

 生まれて初めて自分で自分を慰めてしまい、ヴィヴィの小さな顔が苦しそうに歪む。

 頭の中が罪悪感で一杯になり、あまりの情けなさに全身が震えた。

 ひくひくと震える唇から嗚咽が漏れそうになったが、それも一瞬だった。

(……違う……。お兄ちゃんならきっと、褒めてくれる……。

 お兄ちゃんなら「一人で準備出来る様に、なったんだね? 

 いい子だ。すぐに入れてあげよう」って褒めてくれるはず……)

 ヴィヴィの口元に笑みが浮かぶ。

(ヴィヴィ……、お兄ちゃん好み、の『人形』に、なったよ……?

 お兄ちゃんが、そう、仕立ててくれたから……)




 だから、責任を取って。




 こんな淫らな『人形』に仕立てたのだから、責任を取って。




 自分が強請ったとはいえ、兄妹の一線を越えたのは、匠海だって同じ。




 ヴィヴィはそう心の中で匠海に責任転嫁すると、少し楽になり、また蜜壺の中の指を動かし始めた。

「お兄ちゃん……、早くぅ……っ」

 色とりどりのカードの上に身を横たえ、自分の指で慰め続けるヴィヴィは、やがて静かに眠りに落ちた。
























/2774ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ