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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第71章
「……っ ふぅん……っ はうぅううっ あぅっ」
「潤ってきたな、ヴィクトリアの下の口……」
匠海の指摘通り、兄の陰茎を挟んでいたヴィヴィのそこは、解れて蜜を滴らせ始めていた。
自分の躰は、兄からもたらされる愛撫に、簡単に開いていくのだ。
「ほら、腰も振ってごらん? もっと気持ちいいぞ?」
その匠海の助言に、ヴィヴィはゆっくりと腰をくねらせ始めた。
敏感な秘裂と硬い陰茎との境界を、自分の分泌した粘液が埋め、ぴたりと重なり合うようだ。
ヴィヴィの薄い唇から、小さな吐息にも似た喘ぎが漏れる。
「お兄ちゃん、は……? 気持ち、いい……?」
匠海に背を向けたまま、ヴィヴィが小さな声で確認してくる。
兄はヴィヴィの乳房の感触を、何度も何度も確かめるように揉みながら、その耳に唇を触れ合わせる。
「ああ。もちろん……ヴィクトリアのぬるぬるしたものが、俺のこれを這いずり回っているみたいで、ぞくぞくするよ」
「良かった。ヴィヴィ、お兄ちゃんが気持ち良くなってくれるの、一番嬉しい」
ホッとした声でそう言って、自分の大事なところを兄の陰茎に擦り続けるヴィヴィの細腰を、匠海が後ろから掴む。
「ヴィクトリア、お前、本当に俺のこと好きだな……」
「うん……すき……」
そう掠れた声で呟いたヴィヴィの腰は、匠海の大きな掌で上へと持ち上げられた。
ふいと視線を下した先、逞しく直立した匠海の陰茎は、蜜で濡れそぼり、まるで今か今かと、ヴィヴィを貫くのを待ち侘びている様に見えた。
「………………」
「支えてやるから、自分で入れなさい」
匠海のその命令に、ヴィヴィは一瞬の躊躇の後、頷いた。
「うん……、あ……んっ はぅう……っ」
ヴィヴィは拘束された両手を伸ばして、濡れた匠海の陰茎を支えると、自分の膣口へと導いた。
柔らかな亀頭の先が、膣口の小さな穴を的確に捉え、皮膚を引き伸ばし、ゆっくりとヴィヴィの胎内へと侵入してくる。
(入って、きちゃう……)
瞼を閉じたヴィヴィは、自分の膣を貫き、押し広げ、蹂躙するように我が物顔で押し入ってくる兄の陰茎を、潤った粘膜で感じ取っていた。
少し苦しさを覚えながら、深くまで兄を受け入れたヴィヴィは、はぁと大きく息を吐き出した。