この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第71章
掌に吸い付くような、まろやかなお尻をもっと堪能したくなったのか、匠海が次の指示を送ってくる。
「ヴィクトリア、足のほうに俯せになって……そうだ」
ヴィヴィは促されるまま、匠海の足のほうに上半身を倒していく。
今まで兄の腰を跨いで立てていた膝が苦しくなり、膝から下をベッドに付いて俯せになった。
(きっと、お兄ちゃんからは、ヴィヴィの恥ずかしいところ、すべて見えてる……)
それを恥ずかしいと思う心はあるのに、もうどうでもいいやと思う自分もいて、ヴィヴィはもう考えるのも面倒臭くなり、匠海に従うことにした。
「このまま腰を高く上げるんだ。そう、上手だね」
初めは匠海が手を添え、動きを教えてくれる。
上半身は匠海の足の上に突っ伏し、お尻だけを上下して、匠海の陰茎を迎え入れる。
そのうちその大きな掌は離れていき、ヴィヴィは見よう見まねで腰を振った。
「お兄、ちゃん……っ 気持ち、い……?」
「ああ、お前と繋がっているところが全て見えて、興奮するよ」
「よかった……」
ヴィヴィは心底ほっとする。
こんなに卑猥で、信じられない格好をさらし、兄を受け入れているのだ。
これで興奮しない等と言われたら、もう自分は何をすればいいのか分からない。
匠海のその言葉は嘘ではなかったみたいで、両手を伸ばしてヴィヴィの双丘を揉み始めた。
暖かな掌が自分の敏感なお尻を這い回る度、ヴィヴィが震える。
そしてその長い指は、二人の結合部の周りを辿り始めた。
「繋がってるな、ヴィクトリア……」
「うん……っ あっ そこ、触っちゃっ 」
懸命に腰を振るって、匠海を扱き上げているヴィヴィは、兄の指先が敏感な膣口を辿る刺激に耐えられず、腰が止まりそうになる。
「駄目だよ。自分で腰を振って、イくんだよ」
「あぁ……っ ダメっ そこっ 駄目ぇ……っ!」
ヴィヴィが切羽詰った声を上げる。
匠海からは見えないはずのヴィヴィのクリトリスに、兄は人差し指を忍び込ませ、弄り始めたのだ。
陰核を弄られた事で、ヴィヴィの膣粘膜がきゅうきゅうと締り、匠海の陰茎に纏わりつく。
それだけでも苦しいほどの快感が襲ってくるのに、自分で腰を振って匠海を満足させなければならなくて。