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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第71章              

 掌に吸い付くような、まろやかなお尻をもっと堪能したくなったのか、匠海が次の指示を送ってくる。

「ヴィクトリア、足のほうに俯せになって……そうだ」

 ヴィヴィは促されるまま、匠海の足のほうに上半身を倒していく。

 今まで兄の腰を跨いで立てていた膝が苦しくなり、膝から下をベッドに付いて俯せになった。

(きっと、お兄ちゃんからは、ヴィヴィの恥ずかしいところ、すべて見えてる……)

 それを恥ずかしいと思う心はあるのに、もうどうでもいいやと思う自分もいて、ヴィヴィはもう考えるのも面倒臭くなり、匠海に従うことにした。

「このまま腰を高く上げるんだ。そう、上手だね」

 初めは匠海が手を添え、動きを教えてくれる。

 上半身は匠海の足の上に突っ伏し、お尻だけを上下して、匠海の陰茎を迎え入れる。

 そのうちその大きな掌は離れていき、ヴィヴィは見よう見まねで腰を振った。

「お兄、ちゃん……っ 気持ち、い……?」

「ああ、お前と繋がっているところが全て見えて、興奮するよ」

「よかった……」

 ヴィヴィは心底ほっとする。

 こんなに卑猥で、信じられない格好をさらし、兄を受け入れているのだ。

 これで興奮しない等と言われたら、もう自分は何をすればいいのか分からない。

 匠海のその言葉は嘘ではなかったみたいで、両手を伸ばしてヴィヴィの双丘を揉み始めた。

 暖かな掌が自分の敏感なお尻を這い回る度、ヴィヴィが震える。

 そしてその長い指は、二人の結合部の周りを辿り始めた。

「繋がってるな、ヴィクトリア……」

「うん……っ あっ そこ、触っちゃっ 」

 懸命に腰を振るって、匠海を扱き上げているヴィヴィは、兄の指先が敏感な膣口を辿る刺激に耐えられず、腰が止まりそうになる。

「駄目だよ。自分で腰を振って、イくんだよ」

「あぁ……っ ダメっ そこっ 駄目ぇ……っ!」

 ヴィヴィが切羽詰った声を上げる。

 匠海からは見えないはずのヴィヴィのクリトリスに、兄は人差し指を忍び込ませ、弄り始めたのだ。

 陰核を弄られた事で、ヴィヴィの膣粘膜がきゅうきゅうと締り、匠海の陰茎に纏わりつく。

 それだけでも苦しいほどの快感が襲ってくるのに、自分で腰を振って匠海を満足させなければならなくて。

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