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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第71章
(中……擦れるっ ああ、硬いよぉ……っ あ、ダメ、耐えられないっ 気持ちいいっ)
そして兄の為に陰茎を擦り上げる動きは、直接ヴィヴィに跳ね返ってきた。
「ひぁあっ! イくっ 一人で、イっ、ちゃうっ あ、あっ あぁっ ひぅ―――っ!!」
気持ちよさで頭の中がぐちゃぐちゃのまま、愉悦の世界に強引に引き上げられたヴィヴィは、今日一番大きな嬌声を上げ、匠海の太ももの上で、躰を折りたたみながら果てた。
イったばかりヴィヴィの蜜壺は、まるでさっさと寄越せとでも言うように、深々と収めた匠海の陰茎を搾り取り始めた。
(ああ……ひくんひくん、て……しちゃう……中……、お兄ちゃんの、かちんかちん、で……きもち、いい……っ)
自分でもコントロール出来ない、その卑猥な蜜壺の動きに、身悶えたのはヴィヴィだけではなかった。
「……っ くっ 締まるっ うぁ……っ」
匠海はヴィヴィの腰を強く掴むと、妹を乗せたまま自分の腰を高く突き上げる。
膣の最奥に陰茎を捻じ込む様に挿入し、そこで大量の白濁を吐き出した。
「ひゃぁうっ!? ひっ ふぁ……っ!」
ヴィヴィが大きな瞳を見開いて、悲鳴のような声を上げる。
自分の子宮口に兄の精液がかけられているのが、手に取るように分かるほど、二人は深く繋がっていた。
(ぁあっ こんなっ 奥っ こ、んな、はしたない恰好で、あぁんっ おくぅ……出され、ちゃってるっ!)
精神的にも肉体的にも、その吐精の刺激は強すぎたようで、ヴィヴィの躰からがくりと力が抜け落ちた。
「はぁっ ……っ ヴィク、トリア……? ああ、落ちたか……。悪い……っ」
匠海は自分の腰の上、ぴくりとも動かなくなったヴィヴィに気づき、上半身を起こすと、心底申し訳なさそうにその一言を吐いた。
「お前も、悪いんだぞ……? あんなに、締め付けるから……ヴィクトリア……」
自分の太ももの上で突っ伏したままの妹の上半身を、そう甘く囁きながらそっと抱きかかえた匠海は、まだ早鐘を打つ自分の逞しい胸の中に抱き寄せた。
「ごめんな……、お前の中は気持ち良過ぎて、歯止めが効かない……」
乱れた金髪を優しく直すその指先も、零された謝罪の言葉も、先程までの命令口調の物とは全く違う、愛おしそうなそれ。