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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第72章
「俺も、これ好きだな。ヴィクトリアの、可愛い胸、いっぱい触れるし」
匠海はそう言うと、腰に添えていた右手を離し、ヴィヴィの白皙の胸へと伸ばしてきた。
掌全体で柔らかく揉み込まれ、ヴィヴィの唇から「はぅんっ」と鼻に抜けるような甘い喘ぎが漏れる。
「お胸、もっと、揉んで? だめ……、両手で、触って?」
ヴィヴィは自分の腰を支えている匠海の左手を取ると、自分で乳房に押し付けた。
両の乳房に添えられた匠海の掌が、ふにふにと妹のふくらみを確かめるように揉んでくる。
「あんっ 気持ちいいっ ふぅんっ お兄ちゃんの、大きな掌、気持ちいいのっ」
もうすでにつんと立ち上った乳首は、掌の真ん中で押しつぶされ、輪郭から形をなぞる様に揉まれ、時折乳首だけを指先で摘ままれ、擦り合わされる。
そして動かされることなく深くまで貫いている兄の陰茎は、もうこれ以上ないほど硬い。
最奥を突かれると痛がるヴィヴィのために、少しだけ抜かれた陰茎はそれでも、十分深いところをその亀頭で抉る様に止まっていた。
(ぁあっ 硬い……かたいの……っ 長いところも、中がキュンキュンする度に、気持ちよくてっ)
「胸を可愛がると、中がびくびくするよ。俺も気持ちいい」
「もっと……、お兄ちゃん、もっとぉ……っ」
ヴィヴィがねだりながら、匠海の掌の上から自分の胸を揉む。
「ああ、ヴィクトリア、胸だけで、イきそうなんだな? イってごらん? 見ててあげるから」
そう言って、より強く乳房を揉み始めた匠海から手を放したヴィヴィは、兄の首に必死に縋り付いた。
「やぁあんっ あんっ 気持ちいいのっ お兄ちゃんっ 気持ちいいのっ」
(もうっ ……訳、分かんない……)
「そうだろうね、俺のをきゅうきゅう締め付けてるの、分かるよ」
匠海はそう言うと、ぶるりと小さく身震いした。
「ぁんっ イっちゃ、うっ あぁんっ はぅう……っ お兄ちゃんっ ちょっと、だけ、突いて……っ? ちょっとだけっ」
実は先程から、兄の亀頭の先がヴィヴィのいいところ――後ろ側の奥に触れていて、先程から身を捩る度に擦れて、神経を焼き切りそうな強い刺激を与えてくれていた。
「ああっ こうか?」
匠海が的確にそこをぐりりと抉ってくれると、ヴィヴィの瞼の裏にはちかちかと白い何にかが明滅する。