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仮面男子は彼女を愛す
第6章 懐かしい匂い
どうやって謝ろう。
さすがに、中学生の時と全く同じというのはまずいだろうか。それとも、あえて同じにしたほうが、素直で良いのだろうか。
いろいろな事を考えつつ、ふと見てみると、貯水槽近くの薔薇を、怜奈がしゃがんで眺めている姿が見えた。
俺は慌てて近くにあったベンチの裏にしゃがんで隠れる。
まさか実家におらず、ここまで戻ってきているとは……予想外の展開にテンパッた俺はとにかくマスクを被らなくてはと思い、マスクを顔に付け始めた。