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仮面男子は彼女を愛す
第6章 懐かしい匂い
どこかで見た事があるような、白いワンピース姿の小学生くらいの女の子はさきほど怜奈がしゃがんで薔薇を見ていた付近の薔薇を指差して、小走りでそちらに近寄った。
そして、その女の子のすぐ後から、女の子と同い年くらいの男の子が同じく小走りで薔薇のほうに近寄ってくる。俺はその男の子の顔もどこかで見た事があるような気がした。
「マーくん、ほら凄く綺麗だよ! 見て見てー!」
「綺麗って、昨日だって咲いてたじゃないか」
「昨日よりも綺麗に咲いてるんだって! 分かんないかなぁ」
「お前、いつもそんな事言ってるし」
「マーくんには薔薇の良さは分からないっか」
これは、俺の見ている夢なのか、それとも幻覚なのか?
そして、その女の子のすぐ後から、女の子と同い年くらいの男の子が同じく小走りで薔薇のほうに近寄ってくる。俺はその男の子の顔もどこかで見た事があるような気がした。
「マーくん、ほら凄く綺麗だよ! 見て見てー!」
「綺麗って、昨日だって咲いてたじゃないか」
「昨日よりも綺麗に咲いてるんだって! 分かんないかなぁ」
「お前、いつもそんな事言ってるし」
「マーくんには薔薇の良さは分からないっか」
これは、俺の見ている夢なのか、それとも幻覚なのか?