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仮面男子は彼女を愛す
第6章 懐かしい匂い
「大丈夫かっ!?」

貯水槽の中には梯子が見えた。女の子自身が捕まろうと思えばできたのだろうが、パニックになっていて梯子に気づいていないのかもしれない。

俺は貯水槽内部の金属製の梯子に手をかけ、貯水槽の中へと入っていく。そして、片手を伸ばし、女の子をなんとか抱きかかえると、急いで貯水槽の外に出た。


俺は女の子を貯水槽奥にある雑草の覆い茂った辺りに寝かせた。


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