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仮面男子は彼女を愛す
第3章 アモール・ヴェルダデーロのマスク
「ふふふっ、そうだったわね。それにしても、2人ともそんなに忙しいんじゃ、デートもできないわね」

母は笑いながら言ったが、俺と玲奈は互いに顔を見合わせ、2人とも真顔になった。



たしかに、今年に入ってからちゃんとした形でのデートなんてできていない。

同棲はしているし、毎日顔は合わせているが、互いに仕事に行く時や帰ってきた時にはどちらかが寝ているというような状態がほとんどだった。


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