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make a doll~お嬢様は我が愛玩~
第8章 柔らかな休息~花火編~
「何でどうしてあんなこと…」
「仕方ございません。あのまま木佐さんを放置して帰るわけにはございませんので。」
「そうなんだけど…何か嫌だって……それにすごく…」
「お嬢様…」

目に涙をためて今にも泣き出しそうな顔のままどうにもならない気持ちを抱えたまま寂しそうにも手を出すことは無かった。そっと黒野は親指で涙を拭い笑いながら聞いていた。

「笑い事じゃないもん!ゆーとは解んないよ…」
「解りますよ。」
「何で?」
「お忘れですか?吉本望様との事。」

それを聞き愛良はふと思い出した。黒野が初めて見せた弱い部分…忘れたことはなかった。そうしながら愛良は続けた。
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